発達障害児のためのサポートツールデータベースの公開/全国LD親の会2008-04-06

開設者からのお知らせです。

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 全国LD親の会では、文部科学省の委嘱を受け、2006~2007年度の2年間にわた
り、「LD、ADHD、高機能自閉症等の発達障害向けの教材・教具の実証研究」
を日本発達障害ネットワーク(JDDネット)の加盟団体等と共同で行ってきま
した。この度、この研究の成果として、発達障害児のためのサポートツール・デ
ータベースを公開しました。サポートツールの検索サイトを下記に設けましたの
で、ご利用いだければ幸いです。

  http://www.jpald.net/research/

○ サポートツール・データベースの概要

LD、ADHD、高機能自閉症等の発達障害のある子どもが持つ、困難や困難の
要因に合わせて、効果のあるサポートツール約440種類を収集・開発し、体系的
に整理して、データベース化しました。
 また、小学校や療育機関等で新規に開発したサポートツールや選定した既存の
サポートツールについて、実証研究を行い、その結果も掲載しています。

○ サポートツール・データベースの特徴

 このサポートツール・データベースは、子どもが抱えている具体的な困難から
有効と思われるツールを検索することができますので、子どもに対して、今すぐ
利用できるてだてをみつけやすく、はやい対応が可能になります。
 実証したサポートツールに関しては、「実証データ」が付いています。そのツ
ールをどのような困難を抱える子どもに、どんな状況で、どのくらいの期間使い、
子どもがどのように取り組み、どのような成果があったのか示してあります。
実証データは、サポートツール・データベースからも検索することができます。

○ サポートツール・データベース作成の経緯

 2001年に提言され、徐々に進められてきた特別支援教育への転換は、小・中学
校を中心に体制整備が進み、法令等の改正を受け2007年度から制度として正式に
スタートしました。しかし、あらたに特別支援教育の対象として加わった、LD、
ADHD、高機能自閉症等の発達障害のある子ども達一人ひとりへの指導、支援
の在り方は、国立特別支援教育総合研究所や各地の教育センター等による研究に
おいて補助的な教具や教材など、有効な事例がいくつか報告されていますが、体
系化や一般化には至っていないのが現状です。
 そこで、全国LD親の会では、2006年度から2年間にわたり、文部科学省から
「障害のある子どもへの対応におけるNPO等を活用した実践研究事業」の委嘱
をうけ、「LD、ADHD、高機能自閉症等の発達障害向けの教材・教具の実証
研究」を日本発達障害ネットワーク(JDDネット)の加盟団体等と共同で行っ
てきました。
 今回の研究では、学校や療育機関での先行事例・有効事例、家庭での工夫等に
よる教材・教具のアイデア、事例を収集し、LD、ADHD、高機能自閉症等の
発達障害のある子どもの困難やニーズに合わせて有効なサポートツール(教材・
教具など)を体系的に整理し、データベースを作成しました。さらに、小学校や
療育機関等で新規に開発したサポートツールや選定した既存のサポートツールの
実証研究を行いました。
 この研究の成果としてまとめたサポートツール・データベースを子どもの教育
に関わるすべての方々に活用していただきたいと思います。そして、是非とも、
発達障害のある人々への支援のあり方を考える一助にしていただきたたいと願っ
ています。

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