「国立国会図書館のデジタルアーカイブ事業」に関する要望書/障害者放送協議会著作権委員会 2009/10/082009-11-03

                          2009年10月8日

   「国立国会図書館のデジタルアーカイブ事業」に関する要望書

国立国会図書館 館長 長尾真 様

                      障害者放送協議会著作権委員会

国立国会図書館で進められようとしている「デジタルアーカイブ事業」に関し、
障害者等の情報アクセス及び著作物利用促進の観点から、以下の各事項につき要
望致しますのでご高配のほどよろしくお願い申し上げます。

(1)「国立国会図書館において電子化された資料については、情報提供施設と
して図書館が果たす役割の重要性にかんがみ、読書に困難のある視覚障害者等へ
の情報提供を含め、その有効な活用を図ること。」との国会決議の趣旨を最大限
尊重し、電子化の際のフォーマットとして全ての障害者にアクセシブルなデイジ
ー形式などを導入すること。

(2)国立国会図書館から遠隔地に居住する利用者の利便を図り、全ての国民が
等しく国立国会図書館の所蔵資料を利用出来る機会を作ること。そのためには電
子化(デイジー化など)された資料の館外での利用を可能とするため、インター
ネットを活用した利用を可能とすること。その際には、「ないーぶネット」や
「びぶりおネット」など既存のサービスとの連携を図ること。

(3)国立国会図書館に所蔵される音声情報を含む資料について、聴覚障害者等
の利用を促進出来るよう字幕・手話等の付与や、インターネットを活用した利用
を可能とすること。

(4)国立国会図書館のデジタルアーカイブ事業においては、デジタル化すべき
資料の優先順位について、不要不急のものを排し必要性の高いものから順次進め
ること。例えば、今期国会でも議論された文科省検定教科書のデイジー化につい
ては、国会答弁にもあるように文科省と情報交換し連携を取り進められたい。

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