中央教育審議会特別委員会 特別支援教育の在り方に関する論点(例) 2010/07/202010-07-20

特別支援教育の在り方に関する論点(例)

1.総論

○障害者権利条約に掲げられた、教育に係る目的(○1人間の潜在能力等に係る
 意識の発達、人権・基本的自由・多様性の尊重の強化、○2人格、才能、創造
 力、能力の可能な最大限度までの発達、○3自由な社会への効果的参加)の達
 成を目指す上で重要な教育制度の要件は何か。
○日本的なインクルーシブ教育システムの構築を図る上で、現行の特別支援教育
 (特別支援学校、特別支援学級、通級指導、通常学級での指導・支援)をどの
 ように位置付けるべきか。

2.就学相談・就学先決定の在り方及び必要な制度改革について

○移行期の個別の教育支援計画の作成を通じて、障害の状態・ニーズ、保護者の
 意向等を総合的に勘案し、就学先を判断する制度とした場合のメリット、デメ
 リットは何か。
○障害の有無にかかわらず、すべての子どもが地域の小・中学校に就学し、かつ
 通常学級に在籍することを原則とする制度とした場合のメリット、デメリット
 は何か。
○保護者と学校・教育行政サイドの共通理解を醸成し、適切な就学先及び教育・
 支援の内容等の決定をスムーズに行うためのプロセスとして、どのようなこと
 が考えられるか(例、より早期からの教育相談・支援、体験入学、就学委員会
 への多様な委員の参画、都道府県・市町村の連携強化等)。
○聴覚障害等のある子どもにとって、最も適切な言語・コミュニケーションの環
 境に係る判断をどのように行うのか。
○就学先決定において、保護者の理解が得られない場合にどのように調整するこ
 とが適切か。
○就学後の継続的な就学相談、就学先の見直し等の柔軟な対応として、何が重要
 かつ有効な方策か。

3. 2.の制度改革の実施に必要な体制・環境整備について

○障害のある子どもが地域の小・中学校に就学する場合、障害の種類やその状態
 に応じて必要な体制・環境整備として、どのようなものが考えられるか。
○障害のある子どもが地域の小・中学校に就学する場合、障害の種類やその状態
 に応じて必要な教育課程上の配慮(特に知的障害について)として、どのよう
 なものが考えられるか。
○障害のある子どもが幼稚園、小学校、中学校、高等学校等に就学する場合、必
 要な合理的配慮として支援を講ずることができないケースとして、どのような
 ものが考えられるか。
○インクルーシブ教育システム構築のための漸進的取組として、居住地校との交
 流及び共同学習を更に進めていくためにどのようにすればよいか(副次的学籍
 の在り方の検討を含む。)。
○必要な体制・環境整備における国、地方公共団体の責務・役割分担をどのよう
 に考えるか。
○必要な体制・環境整備における都道府県と市町村等の連携及び役割分担をどの
 ように考えるか。

4.障害のある幼児児童生徒の特性・ニーズに応じた教育・支援のための教職員
 の確保及び専門性の向上のための方策

○障害種毎の専門性の確保に必要な教職員の適切な配置はどのようなものが考え
 られるか。
○障害のある子どもを受け入れる場合、幼稚園、小学校、中学校、高等学校等の
 教員に必要な専門性として、どのようなものが考えられるか。
○障害のある教員を積極的に受け入れるための方策及び学校側の環境整備として、
 どのようなものが考えられるか。
○通常の学級において、障害特性に応じた多様なコミュニケーション手段その他
 の適切な支援を確保するための教育方法として、どのようなものが考えられる
 か。

5.その他関連事項

○進路指導
○職業教育・就労支援

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                          平成22年7月20日
特別支援教育の在り方に関する特別委員会

「特別支援教育の在り方に関する特別委員会」当面の進め方(案)

(当面の予定)
 8月中旬 就学相談・就学先決定の在り方に係る事例紹介及び討議
 9月上旬 合理的配慮の在り方、必要な体制・環境整備等に係る事例紹介及び
      討議

 これ以降も関係団体からのヒアリング等を適宜行いつつ審議検討を実施し、平
成22年内に中間的な取りまとめを行う。

(留意事項)
○ 審議の効率化を図る観点から、委員には事務局より原則として2日前までに
 会議資料を電子メール等により送付することとする。
○ 資料作成・提出に当たっては、原則としてテキストファイル(WORD版及び
 EXCEL版等)の形式にて行うこととする。

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