文部科学省 「教育の情報化に関する手引」について 2010/10/292010-10-29

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/1259413.htm

文部科学省では、このたび新学習指導要領に対応した「教育の情報化に関する手
引」を作成いたしましたので、お知らせいたします。

1.経緯
 今回の学習指導要領の改訂により、情報教育や授業におけるICT活用など、学
校における教育の情報化について一層充実が図られることとなりました。
 こうした新学習指導要領における教育の情報化が円滑かつ確実に実施されるよ
う、教員の指導をはじめ、学校・教育委員会の具体的な取組みの参考としていた
だく手引を作成するため、平成21年3月に小学校及び中学校並びに特別支援学校
(小学部・中学部・高等部)の学習指導要領に対応したものを公表し、平成22年
10月に高等学校に対応した内容を追補したものを改めて公表したものです。

2.概要
 本手引では、新学習指導要領における「情報教育」や「教科指導におけるICT
活用」、「校務の情報化」についての具体的な進め方等とともに、その実現に必
要な「教員のICT活用指導力の向上」と「学校におけるICT環境整備」、また、
「特別支援教育における教育の情報化」についても解説し、さらに、こうした教
育の情報化に関わる取組み全体をサポートする教育委員会・学校の推進体制につ
いて解説しています。

手引

概要 (PDF:107KB)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2010/10/29/1259416_1.pdf
表紙・奥付 (PDF:92KB)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2010/11/10/1259416_2.pdf
はじめに (PDF:120KB)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2010/10/29/1259416_3.pdf
「教育の情報化に関する手引」作成検討会構成員等 (PDF:131KB)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2010/10/29/1259416_4.pdf
目次 (PDF:174KB)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2010/10/29/1259416_5.pdf
第1章 情報化の進展と教育の情報化 (PDF:334KB)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2010/10/29/1259416_6.pdf
第2章 学習指導要領における教育の情報化 (PDF:1266KB)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2010/10/29/1259416_7.pdf
第3章 教科指導におけるICT活用 (PDF:733KB)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2010/10/29/1259416_8.pdf
第4章 情報教育の体系的な推進 (PDF:1248KB)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2010/10/29/1259416_9.pdf
第5章 学校における情報モラル教育と家庭・地域との連携 (PDF:1565KB)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2010/10/29/1259416_10.pdf
第6章 校務の情報化の推進 (PDF:923KB)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2010/10/29/1259416_11.pdf
第7章 教員のICT活用指導力の向上 (PDF:955KB)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2010/10/29/1259416_12.pdf
第8章 学校におけるICT環境整備 (PDF:1288KB)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2010/11/01/1259416_13_1.pdf
第9章 特別支援教育における教育の情報化 (PDF:1106KB)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2010/11/09/1259416_14.pdf
第10章 教育委員会・学校における情報化の推進体制 (PDF:716KB)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2010/10/29/1259416_15.pdf

お問い合わせ先 生涯学習政策局参事官付

文部科学省「教育の情報化に関する手引」について 第9章 2010/10/292010-10-29

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2010/11/09/1259416_14.pdf

第9章 特別支援教育における教育の情報化 「教科書バリアフリー法」関係

視覚障害のある児童生徒の指導に当たっては,いわゆる点字教科書や拡大教科書
が用いられることが多い。拡大教科書については従来,教科書発行者などから発
行されるものが少なく,多くの場合,ボランティア団体等によって製作されてお
り,必要とする児童生徒に行き渡っていない状況にあった。
このような背景から,拡大教科書等の普及の促進等を図るため,平成20年6月に
「障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の促進等に関する法
律」(いわゆる「教科書バリアフリー法」)が制定された。同法によって,教科
書発行者は,できるだけ多くの弱視児童生徒が使用できるような体裁・体様を定
めた標準規格に基づく拡大教科書の発行に努めるとともに,文部科学大臣などに
対し,保有する教科書デジタルデータを提供することが義務づけられた。また,
文部科学大臣などは,提供された教科書デジタルデータを,拡大教科書等を発行
するボランティア団体等に提供することができるようになった。
さらに,文部科学省では平成22年3月,高等学校段階の拡大教科書の発行状況を
踏まえ,高等学校や特別支援学校(視覚障害など)高等部での拡大教科書の発行
に対しても教科書デジタルデータを提供できるようにした。今後,高等学校等に
おいては,必要に応じ,拡大教科書を発行することが期待される。
このことから,視覚障害のある生徒が在籍する高等学校などにおいては,ICT環
境を整備する際に拡大教科書の発行にも配慮することが望ましい。拡大教科書の
発行に向けては,例えば,次のようなICT環境の整備が必要と考えられる。
○ コンピュータ,カラープリンター,コピー機,製本機
※ コンピュータについては,拡大教科書の製作に役立つソフトウェア(文章や
図のデジタルデータの編集・印刷)の整備にも配慮することが望ましい。
特に,特別支援学校(視覚障害など)においては,地域における特別支援教育の
センターとして近隣の高等学校を支援することやボランティア団体等との連携と
いう観点から,施設・設備の効果的な活用についても検討することが求められる。
なお,教科書デジタルデータの利用に当たっては,著作権の侵害行為などが起こ
らないよう,
・指定された者のみが利用する環境を整える(パスワードによるデータの管理な
 ど)
・拡大教科書の製作以外に利用しないなどのルールを校内に周知・徹底する
などの配慮も必要である。

手引 発達障害のある児童生徒に対する情報教育の意義と支援の在り方2010-10-29

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2010/11/09/1259416_14.pdf

第3節 小・中・高等学校等における特別支援教育での情報教育とICT活用
1. 発達障害のある児童生徒に対する情報教育の意義と支援の在り方

(2) ICT活用による支援方策

発達障害のある児童生徒への具体的な支援方策について,課題場面別に整理して
情報機器の活用例を以下に示す。

1) 読み書きに関する場面

読字や書字に困難さがある児童生徒の場合,読み書きはすべての学習に必要な要
素であることから,学習上,支障を来している可能性がある。さらに,学習意欲
や自己評価にも影響を及ぼしていることが予想される。このような場合,読み書
きについての意欲を引き出す活用と,読字や書字の作業自体の過程を支援するこ
とが重要である。

ア 読字や意味把握に困難さがある場合

学習意欲を引き出すためには,本人の語彙いや理解のペースに合わせることがで
き,かつ視覚的にわかりやすく理解しやすい情報機器の活用が考えられる。例え
ば,教科書準拠デジタルコンテンツは,教科書と同じ内容について,任意箇所の
拡大機能,任意の文章の朗読機能,絵や写真についての追加説明,動画やアニメ
ーション機能などデジタル処理ならではの機能をもち,マルチメディア性とイン
タラクティブ性などの特性を併せもつコンピュータの特徴を活かした教材として
製作されている。したがって,国語科の単元での文章理解,新出漢字の学習など,
一斉指導の場面で活用できることが大きな特徴である。

また,読字の支援としては,コンピュータでの使用を想定して製作された教科書
の録音教材がある。機能としては,文章を音声朗読しているところが自動的に反
転表示されるため,読み手は視覚的にわかりやすい。反転表示は,一文ごとや文
節ごとなどの設定ができる。また,朗読箇所に対応して挿絵や写真を表示するこ
とができるため,言葉のイメージをつかみやすいという特徴がある。

なお,情報機器とはいえないが,支援のための教材として視覚に困難さのある児
童生徒のために製作されている拡大教科書がある。通常の教科書と同等の内容を,
文字を大きくし,文章や資料を適宜レイアウト変更するなどして拡大提示してい
るところが特徴であり,読みの困難さの大きい児童生徒にも活用することができ
る。こうした手法により,読みの困難による学習内容の理解のつまずきを軽減す
ることができる。

「全文テキスト化実証実験参加協力会社との定例会(第1回)」の記録2010-10-29

http://www.pot.co.jp/diary/20101102_221640493920762.html

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全文テキスト化実証実験参加協力会社との定例会(第1回)

日 時: 平成22年10月29日(金)10時~11時

場 所: 国立国会図書館新館3階研修室

参加者: 参加協力会社29名(26社)、国立国会図書館(以下「NDL」)
6名、株式会社三菱総合研究所3名
※他オブザーバ参加:総務省2名、経済産業省2名

概要記録
○(資料2-2)電子書籍出力フォーマットについて
・ 全文テキスト化プロトタイプの電子書籍出力フォーマット6種の詳細は?
→(NDL)XMDF、.book、ePUB、透明テキスト付PDF等を想定
している。
・ 電子書籍出力表示機能において、館内でiPadやガラパゴス、
Kindleなどの利用を想定しているのか?
→(NDL)館内の利用は、基本的には端末での利用を想定している。今回の実
証実験は技術検証を目的としたもので、具体的なサービスを想定したものではな
い。
・ OCRを用いたデジタル画像の全文テキスト化対象の資料も電子書籍フォー
マットで出力されるのか?
→(NDL)その想定である。
・ 館内において端末で表示するだけであれば、電子書籍フォーマットでの出力
対応は不要と考える。再考いただきたい。
→(NDL)検索以外のサービスは想定していない。ご指摘の点は重要なことで
あり、プロトタイプ構築の範囲について、ご理解を得られるようあらためて検討
させていただきたい。
※ ご指摘の点を踏まえて、再考の結果、当初想定の各種フォーマット(6種類を
予定)に対応した電子書籍出力機能は、公共サービスの観点で必要と思われる
DAISYでの出力を除き、取りやめることといたします。
○(資料2-2)共同校正及び共同構造化作業について
・ 文字認識率の目標数値は?
→(NDL)実証実験ではバラエティに富んだ資料を対象にしているので、どの
程度の認識精度になるか明らかにしていきたい。
・ 共同校正、共同構造化に出版社は関与するのか?
→(NDL)ボランティア団体等を想定したもので、出版社の関与は想定してい
ない。
・ 校正システムにおける校正のレベルは?校正を反映した辞書の扱いは?
→(NDL)校正はできるだけ簡単な方法で行うことを目的としている。OCR
の機能の活用、修正結果の学習を想定している。辞書はNDLに納品される。
○(資料1)全文テキスト化プロトの対象
・ 出版社提供データ300件(10/29時点)の内容、ジャンルについて教えてほし
い。
→(NDL)出版社の要望もあり、すべてのタイトル等を明示できないが、ジャ
ンル等の概要については、とりまとめて、次回定例会(11月)でお示ししたい。

2010-11-02 22:16 [沢辺 均]

※ この種の議事録は本来公式サイトで公開されるべきものと考える。沢辺氏に
  対して敬意を表します。(編集者)

国立国会図書館全文テキスト化実証実験定例会の資料 2010/10/292010-10-29

http://www.pot.co.jp/diary/20101102_192849493920757.html

2010.10.29 国立国会図書館全文テキスト化実証実験定例会の資料

10月29日にあった「国立国会図書館全文テキスト化実証実験定例会」の資料を
pdfにしてアップします。

国立国会図書館全文テキスト化実証実験定例会の資料

2010-11-02 19:28 [沢辺 均]

※ この種の議事録は本来公式サイトで公開されるべきものと考える。沢辺氏に
  対して敬意を表します。(編集者)