デジタル・ネットワーク社会における図書館と公共サービスの在り方2011-09-01

http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000079296

「電子書籍の流通と利用の円滑化に関する検討会議」
                         平成23年9月1日決定

「デジタル・ネットワーク社会における図書館と公共サービスの在り方に関する
事項」に係るまとめ

1.基本的な考え方

○我が国において、デジタル・ネットワーク社会において知の拡大再生産の一層
の実現を図るためには、デジタル・ネットワーク社会の特徴を生かしつつ、知の
集積とその活用を推進することにより、広く国民が出版物にアクセスできる環境
の整備を図ることが重要な課題となっている。

○このような中で、従来から知の集積とその利活用を推進している図書館の果た
す役割は今後更に重要になってくると思われる。特に所蔵資料のデジタル化を積
極的に進めている国会図書館のサービスの在り方の検討は緊急の課題であり、早
期に実現すべきものと中長期的に検討を進める課題とに整理した上で戦略的に取
り組むことが必要である。

○しかしながら、国民のアクセス環境の整備にあたっては、我が国の豊かな出版
文化が衰退するようなことがあってはならず、図書館と民間の適切な役割分担を
踏まえた上で、その環境整備を連携して行うことが重要である。

2.国会図書館が担うべき役割について

本検討会においては、以下の点を前提にして検討を行った。

◆納本された紙媒体の出版物に係るデジタル化資料1の利活用によりサービスを
 提供すること
◆サービスの実施にあたっては、原則として現状どおり画像ファイルを用いたサ
 ービスを提供すること
◆サービスの実施にあたっては、原則として権利者の許諾を前提としてデジタル
 化資料の利活用を行うこと
 --略

「自閉症」とその支援を正しく理解するための講演会/福岡市 2011/08/30 /宮崎市 2011/09/012011-09-01

http://www6.ocn.ne.jp/~tubomi/kokuchi.html

自閉症を正しく理解するということ~自閉症の支援で最も大切なこと~
「自閉症」とその支援を正しく理解するための講演会

 自閉症の人たちに適切な支援をするために必要なこと。言うまでもなく、それ
は「自閉症の人たちを正しく理解すること」です。 いま世界で最も認められ、
実践されている自閉症の人たちへの支援モデルであるTEACCHプログラムを、今日
の世界企画に育て上げた米国ノースカロライナ大学のゲーリー・メジボフ教授に
よる、自閉症を正しく理解し、適切な支援をするための「世界で最も分かりやす
い講演会」です。

講 師 ゲーリー・メジボフ(米国ノースカロライナ大学教授 TEACCH部元部長)

日 時 2011年8月30日(火)10時~16時15分受付:9時30分
休 憩:12時~13時
終 了:16時15分
場 所 大博多ホール(福岡市博多区博多駅前2-20-1 大博多ビル12F)
定 員 400人(定員になり次第締め切り)
参加費 3000円
お申し込み(Web)
下記URLにアクセスしていただき、必要事項をご入力のうえお申し込みください。
https://biz.knt.co.jp/ecs3.5/jihei2011/
お申し込み(ハガキ・FAX・eメール)
(1)氏名(2)〒・ご住所(3)TEL・FAX番号(4)ご職業(5)会場名(はかた会場)を明
記の上、下記申し込み先までハガキ、FAX、eメールのいずれかでお申し込みくだ
さい。お申し込み後、ご案内とともに振込用紙をお送りします。

【お申し込み】近畿日本ツーリスト(株)
トラベルサービスセンター東日本 「はかた講演会」係
〒130-0022 東京都墨田区江東橋3-4-2 FAX 03-6730-3230 TEL 0570-064-205
営業時間:月~金 10:00~17:00 ※土・日・祝休み
eメール:tourdesk51@or.knt.co.jp

主 催 福岡県自閉症協会 福岡市自閉症協会 NPO法人それいゆ
    朝日新聞厚生文化事業団
後 援 福岡県 福岡市 福岡県発達障害者支援センターあおぞら
    福岡県発達障害者支援センターゆう・もあ

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日 時 2011年9月1日(木)10時~16時15分受付:9時30分
休 憩:12時~13時
終 了:16時15分
場 所 宮崎市民プラザ オルブライトホール(宮崎市橘通西1-1-2)
定 員 500人(定員になり次第締め切り)
参加費 3000円
お申し込み(Web)
下記URLにアクセスしていただき、必要事項をご入力のうえお申し込みください。
https://biz.knt.co.jp/ecs3.5/jihei2011/
お申し込み(ハガキ・FAX・eメール)
(1)氏名(2)〒・ご住所(3)TEL・FAX番号(4)ご職業(5)会場名(はかた会場)を明
記の上、下記申し込み先までハガキ、FAX、eメールのいずれかでお申し込みくだ
さい。お申し込み後、ご案内とともに振込用紙をお送りします。
【お申し込み】近畿日本ツーリスト(株)
トラベルサービスセンター東日本 「みやざき講演会」係
〒130-0022 東京都墨田区江東橋3-4-2 FAX 03-6730-3230 TEL 0570-064-205
営業時間:月~金 10:00~17:00 ※土・日・祝休み
eメール:tourdesk51@or.knt.co.jp

主 催 宮崎県自閉症協会 宮崎県発達障害者支援センター
    NPO法人それいゆ 朝日新聞厚生文化事業団
後 援 宮崎県 宮崎市 宮崎県教育委員会 宮崎市教育委員会
    宮崎県社会福祉協議会 宮崎県知的障害者施設協議会
    宮崎県手をつなぐ育成会 宮崎LD 発達障害者親の会フレンド

門眞一郎先生による自閉症スペクトラム連続講座 2011/05/22-09/042011-09-04

http://www.pure-higashiosaka.com/

◆児童精神科医 門 眞一郎 先生による連続講座

★日時★ 2011年5月22日 6月26日 8月7日 9月4日

★内容★
5月22日「コミュニケーション支援 その1:視覚的構造化」
 自閉症の人へどう伝えるのか、コミュニケーションの理解を支える構造化を中
心にお話しします。

6月26日「コミュニケーション支援 その2:PECS」
 自閉症の人からどう伝えてもらうのか、表現のコミュニケーションについて、
視覚的な手段を使ったPECSを中心にお話しします。

8月7日「ソーシャル・スキル支援」
 ソーシャルストーリーやソーシャルスキル・アルバムについてお話します。

9月4日「問題行動の解決」
 行動上の問題の理解と解決の方法についてお話します。

★受付★ 午後1時~

★時間★ 午後1時半~4時

★参加費★ 会員外:各回2000円(2回目以降受講時1500円)
      会員:各回1000円(2回目以降受講時500円)

★会場★ 東大阪ユトリート(〒577-0804 大阪府東大阪市中小阪5-14-30)

★定員★ 90名

★申し込み★ 参加申込書にご記入の上、事務局までFAXでお申し込みください。

参加申込書・詳細はこちらからお願いします http://bit.ly/m2CBF4

日本臨床発達心理士会 第7回全国大会/横浜国立大学 2011/09/03-042011-09-04

【注】このページはインラインフレームを使用しています。アクセシビリティ
   にはやや難あり。
   http://www.jacdp.jp/congress/

日本臨床発達心理士会 第7回全国大会

会 期 2011年9月3日(土)・4日(日)
会 場 横浜国立大学(当日キャンパス内に掲示します)
    〒240-8501 神奈川県横浜市保土ヶ谷区常盤台79-2
    (横浜市営地下鉄「三ツ沢上町」駅より徒歩15分。または相模鉄道線「和田
    町」駅より徒歩20分)

大会準備委員会 日本臨床発達心理士会神奈川支部

所在地 〒240-8501 神奈川県横浜市保土ヶ谷区常盤台79-2
    横浜国立大学教育人間科学部関戸英紀研究室内

大会に関する連絡・問い合わせは、第7回全国大会準備委員会へメールでお願い
します。 E-Mail jacdp2011cong@ml.ynu.ac.jp

プログラム http://www.jacdp.jp/congress/pdf/program/program.pdf

公開シンポジウム  9月4日(日)13:15~16:15
会 場: 経済学部2 号館111 教室

発達障害支援の最前線 インクルーシブな社会の実現を目指して

企  画:日本臨床発達心理士会第7回全国大会準備委員会
司  会:三宅篤子 (帝京平成大学)
話題提供:茂木 俊彦 (桜美林大学大学院 教授)
     上野 一彦 (東京学芸大学名誉教授 大学入試センター特任教授)
     清水 康夫 (横浜市総合リハビリテーションセンター 副センター長)
指定討論:本郷一夫 (東北大学 教授)

日本感覚統合学会 保育士・幼稚園教諭・教員 講習会 2011/09/03-042011-09-04

http://www.si-japan.net/

 今年度より日本感覚統合学会では、新たに特別支援教育部を設け、今回東京地
区で保育士・幼稚園教諭のための講習会と、教員のための講習会を開催すること
になりました。
 この講習会では、感覚統合理論の視点から学習障害や自閉症などの発達障害を
もつ児童生徒の行動や学習スタイルを分析し、保育士・幼稚園現場での支援、学
校現場での支援について考えていきます。

http://www.si-japan.net/pdf/toku20110903_hoiku.pdf
【保育士・幼稚園教諭向けコース】
 日 時:2011年9月3日(土)
 場 所:社会医学技術学院
 講 師:日本リハビリテーション専門学校 原國 優子

http://www.si-japan.net/pdf/toku20110904_kyouinn.pdf
【教員向けコース】
 日 時:2011年9月4日(日)
 場 所:社会医学技術学院
 講 師:うめだ・あけぼの学園 酒井 康年

Unlocking the power of books for people with disabilities/WHO Bulletin of the World Health Organization2011-09-04

WHOのジャーナル(Bulletin of the World Health Organization)で
DAISYについて紹介

http://www.who.int/bulletin/volumes/89/9/11-020911/en/index.html#.Tl_7TTIijTM.twitter

Unlocking the power of books for people with disabilities

The emergence of digital talking books in Arabic is one of a number of
exciting developments. Lynn Itani reports.
Mohamed Sobhi has been struggling to get into books for most of his life.
Unable to read normal size text because of his low vision - a bilateral
impairment that cannot be corrected by lenses, therapy or
medical/surgical interventions - he started out by using photocopiers
to enlarge the text, a time-consuming process that also generated reams
of paper. When scanners came along he dispensed with copying and simply
displayed an enlarged view of the text on his monitor. But as he
progressed through college, Sobhi, now 28, and a resident of Alexandria,
Egypt, found that his options were narrowing again.--略

障害者と支援技術 「マルチメディアDAISY」 by 片岡麻実 2011/07/312011-09-04

http://bit.ly/pv0uKO

マルチメディアDAISYについて
初回はDAISY XML規格より「マルチメディアDAISY」を取り上げます。画面と音声
がシンクロした電子図書(カラオケのように話す本)は「マルチメディアDAISY」
と呼ばれています。ボランティアの間ではMMDと略して呼ぶこともあります。こ
ちらは画面に文字も表示されていますので、ロービジョンの方、学習障害の方、
知的障害の方、手に障害がある方、病気の方など何らかの理由で紙の本を読むこ
とが困難な方が利用されています。--略

マルチメディアDAISY 活用事例要約集/公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会情報センター2011-09-04

http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/daisyuse.html

マルチメディアDAISY活用事例要約集
        公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会情報センター
                           2011年8月18日作成

 公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会は、1999年1月に厚生省補正
予算事業実施のために「デイジー情報センター」(現在は同協会情報センター内
「DAISY研究センター」)を設置して以来、継続して、国内におけるDAISYの普及
に努めてきました。
 過去のDAISY関連事業の記録は、「DAISY関連事業のあゆみ」をご参照ください。

 DAISY研究センターの活動の一環として「DAISY関連講演会の企画・開催」を行
なってきました。今までの講演会記録・報告書は、「アクセシブルな情報システ
ム"DAISY"に関する取り組み」に掲載しています。
 この記事には、今までに開催したDAISY関連講演会で紹介のあったマルチメデ
ィアDAISYの活用事例の要約を掲載します。
 作成日現在で掲載しているのは、マルチメディアDAISY教科書の活用事例です。
今後、このページは随時更新していきます。

新ICT利活用サービス創出支援事業(電子出版環境整備事業) 事業評価会2011-09-04

http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/shuppan/02ryutsu02_03000067.html

日 時 平成23年6月27日(月)13:00~16:00、28日(火)10:00~12:00

場 所 総務省 8階 第1特別会議室

議事次第
(1)開催要綱について
(2)「新ICT利活用サービス創出支援事業」
  (電子出版環境整備事業)の成果について
(3)その他

配付資料

1.全体
 議事次第(27日) http://www.soumu.go.jp/main_content/000123188.pdf
 議事次第(28日) http://www.soumu.go.jp/main_content/000123189.pdf

資料1-1 「新ICT利活用サービス創出支援事業」(電子出版環境整備事業)
     事業評価会 開催要綱
     http://www.soumu.go.jp/main_content/000123220.pdf
資料1-2 評価対象事業一覧表
     http://www.soumu.go.jp/main_content/000123193.pdf
資料1-3 評価シート
     http://www.soumu.go.jp/main_content/000123194.pdf

2.評価対象事業概要
資料2-1 「アクセシビリティを考慮した電子出版サービスの実現」
     http://www.soumu.go.jp/main_content/000123195.pdf
資料2-2 「次世代電子出版コンテンツID推進プロジェクト」
     http://www.soumu.go.jp/main_content/000123196.pdf
資料2-3 「メタデータ情報基盤構築事業」
     http://www.soumu.go.jp/main_content/000123197.pdf
資料2-4 「電子出版の流通促進のための情報共有クラウドの構築と書店店頭で
     の同システムの活用施策プロジェクト」
     http://www.soumu.go.jp/main_content/000123198.pdf
資料2-5 「研究・教育機関における電子ブック利用拡大のための環境整備」
     http://www.soumu.go.jp/main_content/000123199.pdf
資料2-6 「書店店頭とネットワークでの電子出版の販売を実現す
     るハイブリッド型電子出版流通の基盤技術の標準化及び実証」
     http://www.soumu.go.jp/main_content/000123200.pdf
資料2-7 「電子書籍交換フォーマット標準化プロジェクト」
     http://www.soumu.go.jp/main_content/000123201.pdf
資料2-8 「EPUB日本語拡張仕様策定」
     http://www.soumu.go.jp/main_content/000123202.pdf
資料2-9 「次世代書誌情報の共通化に向けた環境整備」
     http://www.soumu.go.jp/main_content/000123213.pdf
資料2-10 「図書館デジタルコンテンツ流通促進プロジェクト」
     http://www.soumu.go.jp/main_content/000123214.pdf

議事録
 議事録(27日) http://www.soumu.go.jp/main_content/000123221.pdf
 議事録(28日) http://www.soumu.go.jp/main_content/000123222.pdf

事業評価

1.アクセシビリティを考慮した電子出版サービスの実現
 http://www.soumu.go.jp/main_content/000125588.pdf
2.次世代電子出版コンテンツID推進プロジェクト
 http://www.soumu.go.jp/main_content/000125589.pdf
3.メタデータ情報基盤構築事業
 http://www.soumu.go.jp/main_content/000125590.pdf
4.電子出版の流通促進のための情報共有クラウドの構築と書店店頭での同
 システムの活用施策プロジェクト
 http://www.soumu.go.jp/main_content/000125591.pdf
5.研究・教育機関における電子ブック利用拡大のための環境整備
 http://www.soumu.go.jp/main_content/000125594.pdf
6.書店店頭とネットワークでの電子出版の販売を実現するハイブリッド型
 電子出版流通の基盤技術の標準化及び実証
 http://www.soumu.go.jp/main_content/000125595.pdf
7.電子書籍交換フォーマット標準化プロジェクト
 http://www.soumu.go.jp/main_content/000125596.pdf
8.EPUB日本語拡張仕様策定
 http://www.soumu.go.jp/main_content/000125597.pdf
9.次世代書誌情報の共通化に向けた環境整備
 http://www.soumu.go.jp/main_content/000125598.pdf
10.図書館デジタルコンテンツ流通促進プロジェクト
 http://www.soumu.go.jp/main_content/000125599.pdf

参考 電子出版環境整備事業(新ICT利活用サービス創出支援事業)
 http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/ictriyou/shinict.html

---------

事業評価
(原文は色分けで表現してあり皮肉なことにアクセシビリティの考慮無し)

1. アクセシビリティを考慮した電子出版サービスの実現
 http://www.soumu.go.jp/main_content/000125588.pdf

評価者のコメント
(1)これまでの実績に対する評価
(青:高い評価、赤:低い評価、緑:留意すべき事項)
以下のように表示。 青→<>囲み 赤→【】囲み 緑→囲み無し
●<さまざまな要因で通常の電子書籍を利用しづらい人たちに対して電子書籍を
提供するための環境整備を行うプロジェクトとして高く評価する。また、これま
での実績も優れたものであり、今後これが活用されることを期待する。>
●<目的は正しく是非実現して欲しいテーマではあるが、>【今回のプロジェク
トはカバーする範囲が広すぎ、結果としてガイドラインの詳細度や実効性が大き
く異なるし相互の関連性も薄い。】
●<非常に価値のあるガイドラインや仕様が策定されたと評価できる。>
●<日本語をすべての人に提供しうるシステムの開発は、国の責務として取り組
むべき課題であって、電子出版の普及と並行して行われるべきである。このため
の研究としてほぼ充分なところと思料する。>
●<開発目標を達成したことは素直に評価する。また動向調査の範囲も広く、役
立つものである。>電子書籍は書籍としてでなくネットとも連動する形で利用さ
れるので、ネット側の技術標準との整合性が必要である。【この点について報告
書への記述がなく、評価会でも説明がなかったのは残念である。評価B
●<読書障害者への支援サービス実施のために、4つの合理的な項目を挙げ、参
加各社による4つのWGを立ち上げて取り組み、一定の成果を上げつつある。>

(2)今後の取組に対する評価、留意点
(青:高い評価、赤:低い評価、緑:留意すべき事項)
以下のように表示。 青→<>囲み 赤→【】囲み 緑→囲み無し
●今後の継続的な取り組みに期待する。【また今回いくつもの仕様が作成されて
おるが、アクセシビリティを配慮してこれを実装する端末、あるいはこれに対応
するコンテンツが今後急速に出現するかどうかはいささか疑問が残る。】電子書
籍フォーマットの標準化の流れにのり、それらの一部として取り込まれ標準的な
仕様になるようにする努力が必要なのではないかと考える。録音図書に関する規
格としてDaisyがあってこれが広く普及しているように、国際標準化される
ことを期待する。
●もっと大局的にアクセスビリティが良い電子出版を飛躍的に増加させるに利す
るようなガイドラインを目指すべき。技術面よりも機能面にフォーカスしてつめ
るべき。
●電子出版制作・流通協議会内の「アクセシビリティ技術活用推進部会」をベー
スに、関連企業や団体の採用を広げるとともにそれらへの支援を活発に継続すべ
きである。また、技術的には、画像データからのテキスト情報抽出ガイドライン
は、今後のEPUB3などとの整合性も考慮すべきである。
●次に、各アクセビリティの確保について、具体的なシステム開発を行う段階に
なる。その体制(開発資金を含む)をいかに創るかが課題である。
●評価会で「次第に浸透していくだろう」という他人任せの発言があったが、こ
れに象徴されるように普及施策が具体的に提示されていない点に不満がある。総
務省としても数年間、継続観察してもよいのではないか。評価C
●本成果の普及には数年-10年かかるとの見通しであるが、ボランティアなど
による支援が行われている現状を踏まえると、もっと早期の普及促進を図るべき
ではないかとの印象を持った。

障害者の権利条約 第4回締約国会議 日本政府代表公使ステートメント 2011/09/082011-09-08

http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/s_kaigi/k_35/pdf/o-s2.pdf

障害者の権利条約第4回締約国会議

国際連合日本政府代表部木村徹也公使のステートメント 2011年9月7日(*)

議長、ご列席の皆様、

日本政府代表部は障害者の権利条約の第4回締約国会議に署名国として参加する
ことを光栄に感じています。5年前に私たちは総会において、本条約をコンセン
サスで採択いたしました。それ以来、障害者の人権と基本的自由の促進と保護に
向けての努力を法的枠組みの中でしてまいりました。日本は条約交渉に積極的に
参加し、2007年に署名を行いました。そして日本は今、締約に向けての準備を進
めています。今日、この機会に、日本がこの数年において実施してきた積極的な
施策について皆様と共有したいと存じます。

第1に、2009年12月に内閣に「障がい者制度改革推進本部」を設置いたしました。
総理大臣が本部長を務め、全閣僚がメンバーです。この推進本部は、障害者の権
利条約を締結し、実施するために必要な関連国内法整備をはじめとする、集中的
な制度改革を行う目的で設置されました。条約交渉に政府のみならず、障害者が
参加したことを認識するとともに、国内的な要求に応じるためにも、障害者の声
が国内政策に反映される仕組みを確立することが重要であると感じました。その
ために、過半数が障害者と家族が占める「障がい者制度改革推進会議」を推進本
部の下に設置したのです。
第2に、改正障害者基本法が2011年7月29日に成立しました。同法は「全ての国民
が、障害の有無によつて分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合
いながら共生する社会を実現する」ことが目的です。この新法の二つの特徴は指
摘するに価します。一つは、障害者のための現実の施策の実施とモニタリングを
監督する障害者政策委員会の設置です。もう一つは、必要で適切な配慮の提供を
確保できないことを障害に基づく差別として含んでいる点です。これは、「合理
的配慮」という法的概念が日本の法体系に位置づけられた最初の例です。こうし
た規定は障害者の権利条約に則ったものです。
最後になりますが、条約の第32条が規定している国際協力に私どもは取り組んで
まいりました。日本政府は政府開発援助(ODA)を通じて、この国際協力に貢献
してきました。具体的には、バリアフリーな鉄道設備・大学キャンパスを推進す
ると共に、障害者のリハビリテーション・職業訓練機関を設置してきました。
議長、日本はこうした実績に加えて、障害者の権利の促進と保護に関する新たな
法的施策の策定過程にあります。多くの課題はありますが、私どもは障害者の権
利の保護と促進のために、障害者そして障害者を代表する組織と緊密に協力を進
めます。
ご清聴、ありがとうございました。

(長瀬修仮訳)

(注)*ここでの日付は9月7日と記されているが、実際にこのステートメントが
    行われたのは、9月8日である。