図表でみる教育: OECDインディケータ 2012 日本 2012/09/112012-09-11

図表でみる教育:OECDインディケータ 2012 日本
報道解禁:9月11日午前11時(パリ時間)
http://www.oecdtokyo2.org/pdf/theme_pdf/education/20120911eag2012_CountryNoteJapan_j.pdf

かつて日本の教員は高い給与を得ていたが、これは経験のある教員には依然とし
て当てはまるものの、新人の教員にはもはや当てはまらなくなっている・・・
日本において経験のある教員の法定給与は比較的高い。勤続 15 年の最低限の教
員資格を持つ初等・中等教育の教員の平均的な年間法定給与は、 44 788 米ドル
である一方、OECD 平均は、初等教育が 37 603米ドル、前期中等教育が 39 401
米ドル、後期中等教育が 41 182米ドルとなっている(表 D3.1)。しかし、日本
の初等・中等教育の教員の初任給は、25 454 米ドルと OECD 平均(初等教育
28 523米ドル、前期中等教育 29 801米ドル、後期中等教育 30 899米ドル)を
下回っており、このことは、日本が優秀な高等教育修了者を教職に誘致するにあ
たって課題となっている(TableD3.1)。

・・・さらに、日本の教員の法定勤務時間は OECD 平均よりも大幅に長い。
日本の教員の合計法定勤務時間(1 876 時間)は、OECD 平均(初等教育 1 678
時間、前期中等教育 1 673 時間、後期中等教育 1 676 時間)よりも大幅に長い
(Table D4.1)。
これに対し、授業時間数そのものは、初等教育 707 時間、前期中等教育 602 時
間、後期中等教育500 時間と、すべての教育段階において OECD 平均(それぞれ
782 時間、704 時間、658 時間)よりも短い(TableD4.1)。しかし、日本にお
ける授業時間数は、2000 年から 2010 年にかけてすべての教育段階において増
加している。2000 年から 2010 年の間、ほとんどの国において初等教育
の授業時間数が一定である一方、日本では 11%増加している(Table D4.2)。