公開シンポジウム 「教科書とバリアフリー インクルーシブな社会のための教育の課題」/東大・本郷 2014/12/062014-12-06

http://www.p.u-tokyo.ac.jp/cbfe/030/2014-12_textbook.html

公開シンポジウム
「教科書とバリアフリー インクルーシブな社会のための教育の課題」

企画概要

主催:東京大学大学院教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センター
後援:東京大学 バリアフリー支援室
日時:2014年12月6日 土曜日 13時00分-17時45分
場所:東京大学情報学環・福武ホール
参加費用:無料
定員:120名(要事前申込)
情報保障:パソコン文字通訳
その他、何か個別にご要望等がありましたら、申込フォームの「その他ご連絡
欄」にお書き下さい。ただし、こちらでは対応できないこともございますので、
その点は予めご了承下さい。

開催趣旨

学校教育は、私たちが社会に出ていくに当たって有益な知識や態度を身に付ける
上で、誰もが必要としているものです。そして、その中で基礎的な役割を果たす
のが教科書です。しかし、もしその教科書の中に「バリア」が存在しているとし
たら、本来社会生活の基盤となるはずの教科書こそが、一部の人たちにとっては
大きなつまずきの元となってしまいます。
本シンポジウムでは、この課題について2つの観点から考えてみたいと思います。
第1の問題は、教科書に掲載されている内容に、誰もが等しくアクセスできるわ
けではないということです。視覚や読み書きに関わる認知の障害を持っている人
々にとって、また外国にルーツを持つニューカマーの人々にとって、一般に配布
される教科書には、内容を理解するに当たって大きな「バリア」が存在します。

第2の問題は、教科書に掲載されている内容そのものが、特定の人々に対する偏
ったイメージの生産につながっている可能性があるということです。教科書の中
で、障害者や女性、性的少数者といった社会的なマイノリティは、どのように描
かれている/あるいは描かれていないでしょうか?そうした描かれ方の中に含ま
れるメッセージもまた、人々の生き方を制約する「バリア」として機能すること
になります。

これらの2つの課題について、具体的なトピックをご紹介しつつ、それを乗り越
えていく道筋について皆さんと一緒に考えていきたいと思います。多くの皆さん
のご参加をお待ちしています。

プログラム

開会の辞:南風原 朝和
(東京大学大学院教育学研究科長)
来賓挨拶: 梶山 正司
(文部科学省初等中等教育局教科書課 教科書企画官)
司会: 星加良司
(バリアフリー教育開発研究センター 講師)
第1部 教育機会の平等と教科書のアクセシビリティ
(13時15分から15時20分までをよてい)
「活字」というバリア:教科書のデジタル化への期待と課題
 講師:中野泰志(慶應義塾大学経済学部 教授)
「日本語」というバリア:ニューカマーの子どもたちと学習権の保障
 講師:小澤 亘(立命館大学産業社会学部 教授)
「色」というバリア:カラー・ユニバーサルデザインを実現する取り組み
 講師:伊藤 啓(東京大学分子細胞生物学研究所 准教授)
質疑応答
第2部 教科書の中のマイノリティと社会的包摂の課題
(15時40分から17時40分までをよてい)
教科書にみる障害の理解
 講師:水野 智美(筑波大学医学医療系 准教授)
教科書とジェンダー/セクシュアリティ
 講師:永田 麻詠(梅光学院大学子ども学部 講師)
コメント:シティズンシップ教育の観点から
 講師:小玉 重夫(東京大学大学院教育学研究科 教授)
質疑応答
閉会の辞
下山 晴彦 (バリアフリー教育開発研究センター長)

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック