DiTTシンポ「デジタル教科書の位置づけはどうなる?」 詳細レポート2015-12-02

http://ditt.jp/action/symposium/20151109.html

2015年11月09日開催

DiTTシンポジウム「デジタル教科書の位置づけはどうなる?
~文科省検討会議について」

【詳細レポート】

パネル登壇
新井健一
株式会社ベネッセホールディングス ベネッセ教育総合研究所 理事長
堀田龍也
東北大学大学院情報科学研究科教授
片岡靖
DiTT参与、一般社団法人日本教育情報化振興会
中村伊知哉
DiTT専務理事、慶應義塾大学メディアデザイン研究科教授
石戸奈々子
DiTT事務局長、NPO法人CANVAS理事長

発達障害のある子のこだわりをいかす コンピューターも大好き!2015-12-02

http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/yuniko/yuniko15.html

親が語る『発達障害のある大学生、ユニコと歩む日々』 その15

発達障害のある子のこだわりをいかす その2 コンピューターも大好き!

ユニコは幼い頃からコンピューターにも興味を示した。
書字が苦手なことを考慮し、
将来は手書きではなく、コンピューターを使って書くこともあるだろうと想定し、
小学校3年生くらいから、タイピングの練習をさせた。
毎日30分と時間制限し(←ここ重要)、タイマーを設定して、
タイピングソフトで遊ばせたのだ。
それが面白かったこともあって、まじめに練習したユニコは、
小学校高学年の頃には、ブラインドタッチができるようになり、
中学、高校、大学時代、この技術は大いに役立ち続けている。

日本LD学会公開シンポ 発達障害学生の就職事情/明星大 2015/12/052015-12-05

http://www.jald.or.jp/public_symposium.html
http://www.jald.or.jp/symposium/symposium_2015.pdf

2015年度 日本LD学会公開シンポジウム(東京)

テーマ 発達障害のある大学生の就労支援の現状とこれから
    -発達障害学生の最新就職事情-

日時 2015年12月5日(土)10:15~16:40 (受付9:30~10:15)

会場 明星大学32号館1階108教室
   〒191-8506 東京都日野市程久保2-1-1

参加費 1,000円(資料集代を含む)
※参加には事前申込みが必要です。参加費は事前に徴収させて頂きます。

参加申込み方法

参加受付期間 2015年9月15日(火)14:00~2015年11月15日(日)23:00

参加費納入期限 2015年11月18日(水)

注意事項 参加受付期間に申込みフォームを掲載致します。
情報保障等の配慮が必要な方は、参加申込み時にその旨お伝え下さい。
S.E.N.S・S.E.N.S‐SV有資格者は、特別支援教育士資格更規程第2条V領域1に
より2Pが交付されます。

参加申込みフォーム

・ 会員の方-マイページの「研修会情報・申し込み」より申込みを行って
ください。マイページのログイン画面は、
https://jald-sens.org/entry/login.aspx

・ 非会員の方-以下のリンクよりお申込み下さい。
参加申込みフォームは、
https://jald-sens.org/entry/entry_login.aspx?id=67

後援(予定) 文部科学省 東京都 日野市

共催 一般社団法人日本LD学会 明星大学

実行委員長 小貫 悟(明星大学)

マルチメディアデイジー図書講演会/日本ライトハウス 2015/12/062015-12-06

主催者からのご案内です。

第9回マルチメディアデイジー図書講演会
「本読み にがてな子 いませんか」
 http://www.gsk.org/naradaisy/daisy/04/

日時:平成27年12月6日(日)

場所:日本ライトハウス情報文化センター 4階会議室
   http://www.iccb.jp/access/
   〒550-0002 大阪市西区江戸堀1-13-2
   大阪市営地下鉄四つ橋線肥後橋駅2番出口からすぐ

午前の部 10:30~11:30 デイジー図書再生方法についての講座
午後の部 13:00~16:15 講演会
定員:50名(申し込み先着順)
参加費:資料代 500円
申し込み:お名前 連絡先(メールアドレス・電話番号) ご所属
     参加希望(右記いずれかを選択)□午前のみ □午後のみ □午前・
     午後ともを記入のうえ、メールにてNPO法人NaD事務局
     naradaisy@gsk.org まで。
     11月30日(月)までにお申し込みください。

プログラム
午前の部 デイジー図書再生方法についての講座
10:30~11:30
デイジー図書の再生ソフト、AMIS(パソコン用のフリーソフト)と、VOD
(iPad用ソフト3100円)のインストールと使い方を説明します。可能な方はパ
ソコン・iPadをご持参ください。
(ご持参された機器の条件によってはソフトのインストールが会場で完了しな
い場合があります。あらかじめご了承ください。)
パソコン貸し出し希望の方はNaD事務局(naradaisy@gsk.org)へお申し込みく
ださい。

午後の部 講演会
13:00 挨拶
13:05~13:25 デイジー図書紹介
13:30~15:00 講演1
奥村智人(おくむら ともひと)氏
大阪医科大学LDセンター オプトメトリスト 特別支援教育士スーパーバイザー
「読みにつまずきがある子どもへの気づきと状態把握」
15:00~15:15 休憩
15:15~15:45 講演2
阪本友輝(さかもと ともき)氏
大阪市教育委員会指導部 インクルーシブ教育推進担当指導主事
「大阪市におけるマルチメディアデイジー教科書活用事例」
15:45 質疑応答
16:15 終了

共催:特定非営利活動法人 NaD
   社会福祉法人日本ライトハウス情報文化センター
   近畿視覚障害者情報サービス研究協議会
後援:公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会

お問い合わせ先 特定非営利活動法人法人 NaD(ナディ)
http://www.gsk.org/ E-mail:naradaisy@gsk.org

「DAISY/EPUBで実現するアクセシブルなデジタル教科書」 2015/12/122015-12-12

以下、転載、転送を歓迎します。

-----------------

http://kokucheese.com/event/index/340923/

研究会 「DAISY/EPUB で実現するアクセシブルなデジタル教科書」(第2回)

主 催 日本デジタル教科書学会 < http://js-dt.jp/ >

日 時 2015年12月12日(土) 13:00~17:00

会 場 ウェスタ川越・2F活動室1 < http://www.westa-kawagoe.jp/access/ >
     〒350-1123 埼玉県川越市新宿町1-17-17

定 員 64名

参加費 日本デジタル教科書学会会員は無料 会員外は500円

申し込み < http://kokucheese.com/event/index/340923/ >

趣 旨
2015年1月に開催した研究会、「DAISY/EPUB で実現するアクセシブルなデジタル
教科書」では、「アクセシブルなデジタル教科書」の到達点、課題などについて
検討した。今回は、その後の国の施策動向や研究開発の進展状況などを踏まえ、
2016年4月施行の「障害者差別解消法」による「合理的配慮」提供の制度化も念
頭に置き、今後の「アクセシブルなデジタル教科書」の在り方について検討する。

日 程

趣旨説明 13:20~13:30 (10分) 井上 芳郎 (日本デジタル教科書学会)

講演 13:30~14:50

(1) DAISY/EPUB策定を巡る国内外の最新動向について(40分)
   河村 宏 氏 (日本デイジーコンソーシアム)

(2) 「デジタル教科書」の位置付けに関する検討について(40分)
   近藤 武夫 氏 (東京大学先端科学技術研究センター)

休憩 14:50~15:00

報告 15:00~16:00

(1) iOS/Android端末のDAISY/EPUB対応について(20分)
   工藤 智行 氏 (サイパック)

(2) マルチメディア DAISY/EPUB の半自動製作システムについて(20分)
   西澤 達夫 氏 (シナノケンシ)

(3) EPUB3準拠の「デジタル教科書」ソリューションについて(20分)
   石橋 穂隆 氏 (ACCESS)

質疑・討論 16:00~16:40
 司会進行 : 井上 芳郎 (日本デジタル教科書学会)

閉会・まとめ 16:40~16:50
   井上 芳郎 (日本デジタル教科書学会)

※ 全日程終了後、川越駅近隣で懇親会(17:30から2時間程度)を開催予定。

印刷用PDF http://js-dt.jp/wp-content/uploads/2015/10/r_20151212.pdf

(参考資料3) 「デジタル教科書」に関する検討の視点について2015-12-21

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/110/shiryo/attach/1364574.htm

(参考資料3)「デジタル教科書」に関する検討の視点について

 本検討会議においては、概ね以下に掲げる視点を念頭に、「デジタル教科書」
の位置付けについて検討を進めていくこととする。その際、委員間で認識を共有
し、議論の実質化を図る観点から、今後の検討に当たっては、便宜的に別添の用
語の整理に従うものとする。
また、具体の議論に当たっては、教育の情報化の進展や「デジタル教科書」の普
及・活用の状況等を踏まえた上で、当面講ずべき措置と実施に向けて中長期的に
検討していく必要がある措置とに区別して議論していくことが必要である。

教科書の意義・役割
教科書の意義・役割について

○ 教科書が持つ基礎的・基本的な教育内容の履修を保障するという意義・役割
は今後も維持されることが必要。これに加えて、アクティブ・ラーニングの必要
性の高まり等を受けて、学びのスタイルが変わっていく中で、教科書がどうある
べきかということについて検討する必要がある。

○ 児童生徒の発達段階に応じて、必要となる学習の内容及びそれに伴い求めら
れる教科書の内容も変わってくるため、それらを踏まえて検討する必要がある。
 また、同様に、教科・科目等によっても、必要となる学習の内容に違いがある
ため、教科書以外の他の教材との役割分担も考慮しながら、教科書の意義・役割
について検討する必要がある。その際、現在、アクティブ・ラーニングの重要性
や小学校における英語の教科化等について議論が行われている次期学習指導要領
の策定に向けた検討も踏まえる必要がある。

○ デジタル版教科書の導入、つまり、教材だけではなく、教科書がデジタルで
あることを認めることにより、子供たちにどのような学びの環境を提供すること
ができるのかについて検討する必要がある。

デジタル版教科書の導入による効果・影響について

○ デジタル版教科書の使用により、児童生徒に学力の向上等の定量的な効果が
見込まれるか、また、学校段階、教科・科目、児童生徒の学力の状況等によって、
その効果に違いはあるかについて検討する必要がある。
 また、逆に、児童生徒の健康(脳の発達、視力、睡眠 等)に悪影響を与える
懸念はあるか、また、仮にあるとした場合における対応についても併せて検討す
る必要がある。

○ 一方で、デジタル版教科書の使用そのものによる効果・影響等の検証につい
ては、導入後においてしか実施できないことから、デジタル版教科書の導入後に
おいて、実践的に効果・影響等の検証を実施する必要がある。

○ デジタル版教科書の導入は、個々の児童生徒へのきめ細かい対応が可能とな
るだけではなく、情報のアクセシビリティの保障の観点からも、障害のある児童
生徒の学習に有効であると考えられることから、教科書バリアフリー法に基づく
取組とともに、関連する取組をさらに進める必要がある。

○ デジタル版教科書の具体の使用に当たっては、その利点と課題を十分に考慮
する必要がある(例えば、時間や場所を越えた教育機会の保障、個々の児童生徒
へのきめ細かい対応、授業の一定の質の担保、授業の質に顕著な差が出る危険性、
情報の更新・訂正等の容易性、関連情報への接続の容易性等の観点が考えられ
る。)。
 また、課題の検討に当たっては、それが、デジタルの導入により生じる一過性
のもの(技能・技術の向上等により解決可能なもの)なのか、それともデジタル
の性質上、受容せざるを得ないものなのかを整理した上で検討する必要がある。

教科書の質の担保
教科書の質を担保するための検定について

○ 膨大な情報を含み得るデジタル版教科書に含まれるコンテンツについても、
主たる教材であるという教科書の性質に鑑みれば、基本的には、検定により紙の
教科書と同水準の質を担保する必要がある。その場合においては、紙の教科書と
同じ内容のコンテンツについて改めて検定を行う必要があるかについて検討する
必要がある。

○ 一方で、デジタルは紙とは異なる性質を持つことから、デジタル版教科書の
検定に係る固有の課題について検討する必要がある。具体的には、

・ デジタルには紙よりも膨大な情報量を含めることができることから、デジタ
ル版教科書について、どの範囲まで検定を行うべきか、含める情報量を紙の教科
書と同じ又は同程度とすべきかという「情報量」の観点

・ デジタルはリンクを張った外部サイト等の閲覧が容易であることから、デジ
タル版教科書から接続する外部サイト等の内容も含めて検定を行うべきかという
「拡張性」の観点

・ デジタルには、従来、検定の対象としていない動画や音声等のコンテンツを
含めることができることから、そういったコンテンツを含むデジタル版教科書及
びそれらのコンテンツを検定の対象とするべきか、また、動画や音声の性質や検
定のスケジュール等を踏まえて、現実的に検定が可能な範囲はどこまでかという
「実行可能性」の観点等の観点からの検討が必要と考えられる。

○ 検定を行わない又は検定を行うことができないコンテンツについて、教科書
として位置付けることの是非や、教科書として位置付けない場合に、デジタル版
教科書に含めることの是非についても検討する必要がある。

○ 教科書として位置付けられない機能やコンテンツについて、デジタル版教科
書と組み合わせて一体的に使用することの有益性及びそれを踏まえた活用方策に
ついて検討する必要がある。

○ これらの検討に当たっては、教科書発行者が紙の教科書とデジタル版教科書
の双方の検定にどこまで対応できるかという現実も踏まえる必要がある(現行制
度下においては、紙の教科書の検定合格を受けた後に、「デジタル教科書」を製
作しているのが現状。)。

○ 紙の教科書との比較において、デジタル版教科書に含まれるコンテンツの更
新・訂正等について、教科書の質の担保という観点を踏まえつつ、どのように対
応するかについて検討する必要がある(現行制度は4年サイクルで運用されてお
り、その途中における内容の更新・訂正等は訂正申請で対応。)。

○ デジタル版教科書の動作性を(検定以外の方策も含めて)どのように担保す
べきかについて検討する必要がある。

教科書としての位置付け
デジタル版教科書の範囲について

○ デジタル版教科書の(広義の)構成要素であるコンテンツ、ビューア、ハー
ドウェアのどこまでを教科書と捉えるべきか。ビューア、ハードウェアは、その
使用により別のコンテンツの閲覧も可能であることからコンテンツのみとすべき
か、それともコンテンツの閲覧には必須であるビューア、ハードウェアまで含め
ることも考える必要があるか。

○ まずは、紙の教科書のデジタル化に対応することを考えるべきか、それに加
えて、紙の教科書に含まれない動画や音声等のコンテンツや機能を教科書として
位置付けることも考えるべきか。さらに、紙媒体ではなくデジタルのみによって
製作される教科書というものも認めるべきか。

○ デジタル版教科書にどのような機能を付加するか(例えば、拡大、音声再生、
アニメーション、参考資料、書込、作図・作画、文具、学習履歴の保存、正答比
較等が考えられる。)について検討する必要がある。
 このうち、少なくとも参考資料、文具、学習履歴の保存、正答比較等の機能に
ついては、教科書の意義・役割を踏まえれば、教科書として位置付けることは適
当ではないと考えてよいか。

○ 紙の教科書と同様に、各教科の学習内容を全てカバーするもののみをデジタ
ル版教科書と位置付けるべきか、それとも、教科・科目等ごとの特徴を踏まえ、
例えば、単元単位で製作されたデジタル版教科書というものも認めるべきか。

○ デジタル版教科書の範囲を検討するに当たっては、学校に導入されているネ
ットワーク環境(通信速度等)や情報端末(容量、処理速度等)の整備状況、性
能等の進展も考慮して検討する必要がある。

デジタル版教科書と紙の教科書の関係について

○ 紙の教科書との比較においてデジタル版教科書が有する特徴に一長一短があ
ることを踏まえれば、学校段階や教科・科目等にかかわらず、少なくとも当分の
間は、デジタル版教科書は紙の教科書との併用を前提とすることが適当と考えて
よいか、また、その際、発達段階に応じた違いを考慮する必要があるかどうかに
ついて検討する必要がある。

○ これまでと同様、紙の教科書のみを使用して学習することについてどう考え
るか、また、逆にデジタル版教科書のみを使用して学習することについてどう考
えるか。さらに、その場合に、紙の教科書には含まれていない内容が、デジタル
版教科書に含まれ得ることについてどう考えるか。

「デジタル教科書」の各法律上の位置付けについて

○ デジタル版教科書は、紙の教科書の存在を前提とすべきと考えてよいか。ま
た、その場合に、紙の教科書には含まれていないデジタル版教科書のコンテンツ
を、教材として紙の教科書と併用することについてどのように考えるか。【学校
教育法】

○ デジタル版教科書の使用により学校教育法の教科書使用義務を履行したこと
とすべきか。
 また、紙の教科書との併用を前提とする場合にも、デジタル版教科書の使用義
務を課すべきか。さらに、紙の教科書と同じ教科書発行者が製作したデジタル版
教科書に限ってこれらの位置付けを与えるべきか。【学校教育法】

○ 紙の教科書との併用を前提とする場合、無償給与を行う教科書の範囲につい
て、電磁的記録であるデジタル版教科書の性質も考慮して検討する必要がある。
【無償措置法】

○ デジタル版教科書の導入に伴う保護者の経済的負担をどう考えるべきか。

○ デジタル版教科書について、教科書発行者に対する発行指示等を規定する発
行法の適用対象とすべきか、特にデジタル版教科書が電磁的記録であることを踏
まえると、定価認可という考え方が馴染むものか。【発行法】

○ 紙の教科書と同様に、デジタル版教科書についても、教科書発行者にデジタ
ルデータの提供を求める仕組みを創設すべきか。特に紙の教科書に含まれていな
いコンテンツの扱いについてどう考えるべきか。【教科書バリアフリー法】

○ 「デジタル教科書」の性格を踏まえ、教科書に関する著作権法上の権利制限
規定の在り方をどのように考えるべきか。【著作権法】

○ このほか、各法律における「デジタル教科書」の位置付けを踏まえた上で、
それを実現するための措置の要否・可否及び実施時期等について検討する必要が
ある。
 また、その際、地域や学校段階、教科・科目等の諸条件により、違いを設ける
べきかどうかについても併せて検討する必要がある。

導入に当たって必要となる環境整備
デジタル版教科書の導入に当たって必要となる環境整備について

○ 学校のネットワーク環境や電子黒板等の整備、児童生徒への情報端末の配布、
デジタル教材の製作・開発、教員のICTリテラシーの向上、家庭におけるネット
ワーク環境の整備等のほか必要な環境整備について検討する必要がある。

○ その際、これらの環境の整備をデジタル版教科書の導入の前提条件と考える
か、特にネットワーク環境の整備や情報端末の配布について、その整備状況によ
り、デジタル版教科書を導入できない地域・学校が存在し得ることについてどう
考えるべきか。

○ デジタル版教科書の供給をどのように行うかについて、選択肢として採り得
る各学校への配布・配信方法も踏まえつつ検討する必要がある。

○ デジタル版教科書との併用による有効性を踏まえ、活用が進んでいる「指導
者用デジタル教科書」の一層の普及促進方策について検討する必要がある。

○ デジタル版教科書のコンテンツ、ビューア、ハードウェアの標準規格を国が
定めることについて、必要性を含めて検討する必要がある。

○ 紙の教科書により教材・授業研究等が行われ、それにより多くの優れた蓄積
ができてきた実情を踏まえて、デジタル版教科書の導入に当たっても、個々の教
員だけではなく、全ての教職員、保護者、地域住民等を含めて学校全体として受
け入れられるようにすることが必要である。

(別添)今後の検討に当たっての用語の整理について

・教科書
 小学校段階から高等学校段階までの各学校において、教育課程における各教科
の主たる教材として使用されるものであって、基礎的・基本的な教育内容の履修
を保障するという性質を有するもの。

・「デジタル教科書」
 デジタル機器や情報端末向けの教材のうち、紙の教科書の内容と、それを閲覧
するためのソフトウェアに加え、編集、移動、追加、削除などの基本機能を最低
限備えるもの。
(教育の情報化ビジョン(平成23年4月文部科学省)より抜粋)

・「指導者用デジタル教科書」
 「デジタル教科書」のうち、主に教員が電子黒板等により子供たちに提示して
指導するためのもの。
 紙の教科書の内容を引用しつつ、任意箇所の拡大、任意の文章の朗読、動画な
ど、分かりやすく深まる授業に資する機能を有している。
(教育の情報化ビジョン(平成23年4月文部科学省)より作成)

・「学習者用デジタル教科書」
 「デジタル教科書」のうち、主に子供たちが個々の情報端末で学習するための
もの。
 単に紙の教科書の内容がそのまま表されるだけではなく、例えば、指導者用デ
ジタル教科書が有する音声の再生、動画、拡大等の機能に加え、インターネット
の活用、教員と子供たち又は子供たち同士の間の双方向性のある授業、ネットワ
ークを介した書き込みの共有、教員による子供たちの学習履歴の把握、子供たち
の理解度に応じた演習や家庭・地域における自学自習等に資する機能を有してい
る。
(教育の情報化ビジョン(平成23年4月文部科学省)より作成)

・デジタル版教科書(←→紙の教科書)
学習者用デジタル教科書のうち、教科書として位置付けることが適当であると考
えられるもの。

お問合せ先 初等中等教育局教科書課

(資料3) 「デジタル教科書」の位置付けに関する検討に当たって2015-12-21

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/110/shiryo/attach/1364581.htm

(資料3)「デジタル教科書」の位置付けに関する検討に当たって

座長 堀田

 今後、前回の検討会議において示された「検討の視点」に基づいて議論を重ね
ていくこととなるが、本検討会議に課せられた使命はとりもなおさず「『デジタ
ル教科書』の位置付け」に関する検討であり、その意味においては、主として
「教科書としての位置付け」についての検討が求められることとなる。
一方で、前回の検討会議における議論からも明らかなように、「教科書」という
言葉は、我が国において、知らない者はいないと言っていいほど広く普及してい
るものの、法制度上は多義的な意味を有していることから、今後の検討に当たっ
ては、第一に、デジタル版教科書が教科書であることの意味について、委員間で
共通認識を持った上で検討を進めていくことが必要。

<提案>

 この点、参考資料のように、教科書であることの意味を大きく分けて言えば、

・ 各学校において使用しなければならない(学校教育法)
・ 文部科学大臣による検定を経る必要がある(学校教育法)
・ 義務教育段階においては児童生徒に対して無償給与される(無償措置法)
・ 国から発行者に対して、発行指示、定価の認可等が行われる(発行法)
・ 発行者は国等に対してデジタルデータの提供を行わなければならない(教科
書バリアフリー法)
・ 著作・編集に当たって、著作権の権利制限が認められている(著作権法)
が挙げられるが、この中でも、各学校において使用しなければならないという使
用義務が教科書であることの意味の中核となっているものと考えられる。

 つまり、使用義務が課せられていることにより検定による質の担保が必要とな
り、義務教育段階において無償給与される。その著作・編集・発行を円滑かつ確
実なものとするために発行指示、定価認可、著作権の権利制限等が定められてお
り、また、障害がある児童生徒の学びを確保するためにデジタルデータの提供が
義務付けられる。

 この使用義務については、短期/中長期のいずれのスパンで考えた場合におい
ても、教科書として最低限有すべき意義であると考えられることから、今後は、
デジタル版教科書が教科書として最低限有すべき意義を「基礎的・基本的な教育
内容の履修を保障するために、各学校において使用しなければならない」ものと
捉えた上で、様々な課題について検討を進めていくこととしてはどうか。

 その上で、検討の視点にも記載されているが、「教科書の質の担保」、「デジ
タル版教科書の範囲」、「デジタル版教科書と紙の教科書の関係」、「『デジタ
ル教科書』の各法律上の位置付け」といった課題の検討の際には、当面講ずべき
措置と実施に向けて中長期的に検討していく必要がある措置とに区別して議論し
ていくことが適当であると考えられる。

お問合せ先 初等中等教育局教科書課

発達障害者が大学で学ぶ~多様性を生み出す現場の葛藤から考える~2015-12-23

http://www.h.kobe-u.ac.jp/ja/node/3683

発達障害者が大学で学ぶということ
~多様性を生み出す現場の葛藤から考える~
[学術Weeks2015]

「障害者差別解消法」成立を契機に,大学における障害学生支援の議論と実践に
注目が集まっています。神戸大学でも,この秋から障害学生支援コーディネイタ
ーが配置され,支援システム構築の一歩を踏み出しました。
今回の企画では,障害のある人たちが大学で学ぶ機会にアクセスすることが,大
学教育全体にポジティブな影響を与える可能性を探ります。そもそも大学を含む
障害学生支援の現場においては,これまで可視化されにくかった諸課題が生起し
ています。その課題を探ることで,様々な人間の多様性を豊かにする大学教育の
あり方を考えていきたいという発想から,本セミナーは企画されました。
こうした可能性を探るために,発達障害学生との対話を大切にしながら支援を展
開している,実績のある日韓の大学の取り組み,及びその大学で学んだ発達障害
学生の経験に焦点を当てます。

開催について

日時 2015年12月23日(水・祝) 10:00~17:00

場所 神戸大学発達科学部 大会議室(A棟2階)

対象 障害学生支援に関心のある学生,研究者,一般

参加費 無料

話題提供者 桶谷文哲(富山大学学生支援センター)
      金鐘敏(韓国ナザレ大学自立統合研究所)
      上村明(大阪教育大学総務企画課)
      韓国ナザレ大学の発達障害学生
      文龍洙(ソウル市立知的障碍人福祉館)
      金丸彰寿(神戸大学人間発達環境学研究科)

韓国ナザレ大学
忠清南道の天安市にある私立大学です。古くから障害学生支援に取り組んでおり,
国内随一の先進校として国内外から注目を集めています。全学生の約7%が障害学
生で,知的障害学生のための特別なコースが設置されている点でもユニークな大
学です。
神戸大学大学院人間発達環境学研究科と協定関係にあり,毎年活発な研究・教育
交流を行っています。

富山大学学生支援センター
このセンターには,アクセシビリティ・コミュニケーション支援室が設置され,
さらにその中にあるトータルコミュニケーション支援部門があります。2007年か
ら運用しているこの部門では,すべての学生の「社会的コミュニケーションの問
題や困難さ」に焦点を当てた包括的な支援,教職員や保護者への支援を行ってい
ます。

主催 神戸大学大学院人間発達環境学研究科 ヒューマン・コミュニティ創成研
   究センター

共催 神戸大学大学院人間発達環境学研究科 学術Weeks2015

問い合わせ先 津田英二(神戸大学大学院人間発達環境学研究科
       人間発達専攻学び系講座 教授)

zda@kobe-u.ac.jp TEL:078-803-7972 FAX:078-803-7971

「デイジー教科書活用相談会」開催案内/戸山サンライズ 2015/12/252015-12-25

http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/news/soudankai.html

「デイジー教科書活用相談会」開催のご案内
 
「デイジー教科書」に関して活用相談会を開催いたします。
現在デイジー教科書の申請を検討しているが、その前にデイジー教科書について
色々聞いてみたい。また、申請をしたが、使い方がよくわからない。もしくは、
縦書きを横書きに変更して読みたい。という方に相談会を開催します。

・申請方法が分からない。
・一度デイジー教科書を見てみたい。
・ダウンロード方法がよくわからない
・使用方法がよくわからない
・教科書の文字をもっと大きくしてみたい
・書体を変更したい
・iPadでの使用方法が分からない
・ダウンロードPCと使用するPCが異なる場合は?
・CDでの活用法は?

デイジー教科書に関して上記に挙げたような内容の相談窓口として、下記日程に
て、相談をお受けいたします。

開催日:12月 25日(金)13:30~15:30

開催場所:戸山サンライズ 1階
http://www.normanet.ne.jp/~ww100006/tizu.htm
(東京都新宿区戸山1-22-1)

費用:無料

申し込みは、「デイジー教科書活用相談会」申込とご記入後、
以下内容を明記の上、メール、電話、FAX等でお申込みください。

1)氏名
2)電話番号
3)メールアドレス
4)希望される相談日、時間
5)相談内容

公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会 情報センター
mailto: daisy_c@dinf.ne.jp
〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1(戸山サンライズ内)
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