発達障害者が大学で学ぶ~多様性を生み出す現場の葛藤から考える~2015-12-23

http://www.h.kobe-u.ac.jp/ja/node/3683

発達障害者が大学で学ぶということ
~多様性を生み出す現場の葛藤から考える~
[学術Weeks2015]

「障害者差別解消法」成立を契機に,大学における障害学生支援の議論と実践に
注目が集まっています。神戸大学でも,この秋から障害学生支援コーディネイタ
ーが配置され,支援システム構築の一歩を踏み出しました。
今回の企画では,障害のある人たちが大学で学ぶ機会にアクセスすることが,大
学教育全体にポジティブな影響を与える可能性を探ります。そもそも大学を含む
障害学生支援の現場においては,これまで可視化されにくかった諸課題が生起し
ています。その課題を探ることで,様々な人間の多様性を豊かにする大学教育の
あり方を考えていきたいという発想から,本セミナーは企画されました。
こうした可能性を探るために,発達障害学生との対話を大切にしながら支援を展
開している,実績のある日韓の大学の取り組み,及びその大学で学んだ発達障害
学生の経験に焦点を当てます。

開催について

日時 2015年12月23日(水・祝) 10:00~17:00

場所 神戸大学発達科学部 大会議室(A棟2階)

対象 障害学生支援に関心のある学生,研究者,一般

参加費 無料

話題提供者 桶谷文哲(富山大学学生支援センター)
      金鐘敏(韓国ナザレ大学自立統合研究所)
      上村明(大阪教育大学総務企画課)
      韓国ナザレ大学の発達障害学生
      文龍洙(ソウル市立知的障碍人福祉館)
      金丸彰寿(神戸大学人間発達環境学研究科)

韓国ナザレ大学
忠清南道の天安市にある私立大学です。古くから障害学生支援に取り組んでおり,
国内随一の先進校として国内外から注目を集めています。全学生の約7%が障害学
生で,知的障害学生のための特別なコースが設置されている点でもユニークな大
学です。
神戸大学大学院人間発達環境学研究科と協定関係にあり,毎年活発な研究・教育
交流を行っています。

富山大学学生支援センター
このセンターには,アクセシビリティ・コミュニケーション支援室が設置され,
さらにその中にあるトータルコミュニケーション支援部門があります。2007年か
ら運用しているこの部門では,すべての学生の「社会的コミュニケーションの問
題や困難さ」に焦点を当てた包括的な支援,教職員や保護者への支援を行ってい
ます。

主催 神戸大学大学院人間発達環境学研究科 ヒューマン・コミュニティ創成研
   究センター

共催 神戸大学大学院人間発達環境学研究科 学術Weeks2015

問い合わせ先 津田英二(神戸大学大学院人間発達環境学研究科
       人間発達専攻学び系講座 教授)

zda@kobe-u.ac.jp TEL:078-803-7972 FAX:078-803-7971