社会保障審議会障害者部会(第50回)議事録(抜粋) 2013/07/182016-03-20

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000016475.html

○日時 平成25年7月18日(木) 10:00~12:15

○場所 都道府県会館402会議室

○出席者 阿由葉寛委員 石野富志三郎委員 石原康則委員 伊藤たてお委員
 伊豫雅臣委員 大濱眞委員 大原裕介委員 小澤温委員 河崎建人委員
 菊池馨実委員 君塚葵委員 清原慶子委員 久保厚子委員 駒村康平委員
 佐藤進委員 竹下義樹委員 橘文也委員 玉木幸則委員 藤堂栄子委員
 中板育美委員 中村耕三委員 野沢和弘委員 日野博愛委員 広田和子委員
 本條義和委員 三上裕司委員 湯崎英彦委員 森祐司参考人

○広田委員 非常に大がかりな内容をやるにしては、6月30日まで蒲原さんの前
任だった岡田社会・援護局長がおいでにならないのが、私は非常に不思議です。
なぜかというと、昔、体の大きな中村秀一さんと精神病院への移送費で何度も何
度も大喧嘩したので、非常に鮮明に覚えています。岡田部長の下でいろいろな制
度が国会に入っていって、通っていますから、是非、岡田局長においでいただい
たほうが、蒲原さんは昔から知っているから力量も分かっているし、君島さんも
井上さんもみんな一生懸命やっているのは分かっていますが、来るべきだし、国
民の一員としておいでくださいと、正式な要請です。皆さん、そう思いませんか。
私はそう思います。
 また、「地域生活の推進の検討会」を初めて見たのですが、精神障害者の最大
の人権侵害は、虐待防止法等出ていますが、入院治療が必要でない人が何十万人
も精神科病院の中にいる、それが何十年も続いている。これは国及び地方自治体
の不作為で、また現在もマスコミの不適切な報道にもよって、精神障害者だけで
なく社会全体が非常に暮らしづらい時代になってきていますが、昔は犯罪報道な
ど精神障害者にとって厳しい状況でした。そういう中で、たまたま駒村先生と御
一緒した生活困窮者の特別部会で生活保護の話が出たときに、生活保護制度の中
の医療費、先ほどの中村秀一さんとやり合ったのは移送費でしたが、今度は医療
費です。医療費が非常に生活保護を圧迫していると。ですから、そこの医療費削
減のために、いわゆる社会的入院はどうするかといったときに、私は次官になる
前の村木さんも、政務官も、副大臣も来ていましたが、そこで言ったのは住宅問
題は国土交通省、内閣府の山崎史郎さんも来ていましたから、そういうところが、
「国を挙げてやるべきだ」と。障害者だけでなく、この国の施策の遅れているの
は住宅施策だと思います。精神科病院から出てこられないのは、ひとえに地域住
民のいろいろな感情もあるけれど、住宅施策の欠落だと思っています。そんなも
のが含まれた形で、ただ単にグループホームがどうした、ケアホームがどうした
ということではなくて、お金がたくさん掛かる話だけではなくて、バリエーショ
ンがあります。今は空家もあります。高齢者が1人で住んでいて不安だとか、孤
立死もある。また、親亡き後ではなく、親ある今、親をどうしたらいいかという
精神障害者の課題もあります。親のグループホームが必要という感じがあります。
そういうときにこの検討会の名簿を見ると、発達障害の方が入っているのですが、
この方おひとりが精神分野本人なのかと思いました。非常に日程が詰まっている
から、今ここに入れてと言っても難しいかもしれませんが、私は精神医療サバイ
バーで出ていますが、精神障害者の一員ですから、地域の検討会に精神障害者の
名前が入っていないのは非常に残念だということで、今後よろしくお願いします
というのが1点です。
 また、これは早急ですが、就労の話が先ほども雇用率の話などで出ていて、5
年後とはいえ精神障害も入る。横浜市中区のハローワークに行くと障害者窓口が
あります。とてもじゃないけど使えません。障害者窓口そのものが子供を相手に
するような言い方をしていますから。例えば、蒲原さんが病気になってハローワ
ークを使うようになったって、子供が行ったみたいな話ですから。エリートの人
が鬱になり、休職している人も含めて、ハローワーク、生活支援センターの利用
者たちと一緒に行ったのです。みんな言っていました、「あんな子供じみた言い
方して、何なんだ」と。そういう使えないハローワークをきちんと使えるように。
行ったがために傷付いたり自信を奪われたり、ガッカリして帰ってくるというこ
とです。企業に行く前に、ハローワークで足止めです。
 もう1つ、お金が掛かる話です。ハローワークで医者の意見書を取っていたの
です。昔も取っていました。合同面接会の時に出すものでした。それは村木さん
が雇用をやっているときにお願いして、なくなったのです。それが、今は何でこ
れを取るのか。意見書を取るだけで3,000円、5,000円、8,000円、1万円とかかる
のです。医者も仕事のことなど本来分からないから、書きたくないのです。でも、
慣例だから書かされているわけです。「それはどこが使うのですか」と聞いたら、
何と「ハローワークが使う」のです。しかも、40分もPSWといって、精神保健福
祉士が面談するのです。面談の参考資料です。私は危機回避の相談活動ですけれ
ど、他者から一切聞きません。自分が、目の前に座った方をどう受け止めるかで
す。是非やめていただきたい、早急に。まだいろいろありますが、時間がありま
すから次回にしますが、早急にやめない限り、就労だ、社会参加だと、口先だけ
です。ハローワークは全国一斉に使えるようにしてください。よろしくお願いし
ます。あと、岡田局長の出席を。

○藤堂委員 発達障害ネットワークの藤堂です。よろしくお願いいたします。私
自身も発達障害のデパートですし、子供もそうであることと、支援をずっとして
きているということで、いろいろな立場で出させていただいているかと思います。
 この支援区分の案の中に、読み書きの困難と感覚の過敏・鈍磨を入れていただ
けていると。また、障害の中に精神ということで発達障害を入れていただけてい
るということで、今パブリックコメントが出ておりますので、有り難いと、そう
してほしいということを続けて訴えていきたいと思っております。
 ただ、先ほど精神の方が、発達障害が検討会に入ってしまっているがゆえに、
精神のことが疎かになるのではないかとおっしゃっていましたが。

○広田委員 違います。……。

○藤堂委員 そのように受け取ったのですが。

○広田委員 そこは後ほど。

○藤堂委員 そうではないのですね。確かに、無理やり突っ込んだ部分があるの
かなと感じています。

○広田委員 両方入れればいいのです。

○藤堂委員 そうです。そういう意味で、「精神」と一くくりになってはいるけ
れどもという意味で、発達障害は独自の困難さを持っているので、その部分もき
ちんと検討していただければと思います。どちらかが疎かにならないようにお願
いしたいということです。
 もう1つ、初めてこの制度についてここまで細やかに見たのですが、心配なと
ころは途切れてしまうのではないかということです。例えば、ある障害児から障
害者に変わるところで情報が十分にいかない、又はどういうサービスがあるのか
というところが途切れてしまう可能性があると。ここの統計でグッと減ってしま
って、というところが見えているかなと思います。実際に私たちがサービスを利
用して感じることとして、例えば学生で障害を持っているということであればハ
ローワークのこの窓口で、転職ならこの部門でという区切りがあって、障害者の
学生の所に行くと、まず「この資料に書き入れてください」と言うのですが、
「私は読み書きが大変なので」と言っても、「それを訴えるのは、これを書き入
れてからにしてください」という押し問答があったりするのです。全部のハロー
ワークがそうではないと思いたいのですが、先ほどそれに当たる人材の質の担保
をという話がありましたが、それは本当に大事だと思います。それは医療だけに
かかわらず、教育でも福祉でも同じことが言えると思います。これだけ対象が増
えてきている中で、それを本当に見分ける人、又は理解してきちんとその人の立
場に立ってどういうサービスがいいのかを考えていく人を、人材として是非育て
ていくことが大事かと思います。
 また、精神に関して言えば、医者がこれまで統合失調症と発達障害の中の自閉
系で特異な症状を出す方を間違えて、投薬の間違えでかえって症状が悪くなるこ
ともよくみられるので、その辺りまでこの会で話せるのかどうか分かりませんが、
考えの中に入れて進めていただけたらと思います。

○辺見障害福祉課長 複数の先生方から支援や相談支援などについての専門性の
強化確保等についての御意見を頂きました。専門性の確保はサービスの質の向上
という観点から非常に大切だと思っています。アプローチとしては、研修の強化、
また専門的な機関、発達障害者支援センターや基幹相談支援センターなどを活用
したバックアップなどを強化していく取組も進めていきたいと思っております。
 また、サービス等利用計画が27年までというのは非常に大変な状況であるとい
う認識はもっておりますが、一方で、利用計画を作成される利用者側からすると、
何年待つのかというところが、3年というところかと思いますので、そういった
ことも考えながらしっかりと決められた期間内に行き渡るような努力をしていく
ことが大切かと思っております。
 あと、ハローワークにおける窓口の問題について、広田委員、藤堂委員から御
指摘がありました。具体的な問題でもありますので、よく状況を、お話を聞かせ
ていただいた上で、担当部局にもしっかり伝えてまいりたいと思います。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック