インクルーシヴ教育と複合差別を学ぶシンポ/上智大学2018-04-22

以下転載・転送歓迎とのこと。

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インクルーシヴ教育と複合差別を学ぶシンポジウム
一般的意見3号と一般的意見4号の理解を深めパラレルレポートに生かそう

障害者権利条約の締約国報告に対して、さまざまな障害者団体、人権団体がパラ
レルレポートを作成しています。しかし、障害者権利条約の中でも、教育(24条)
と障害のある女性(6条)については、それぞれ一般的意見が出されて日が浅い
こともあり、その内容の理解が十分に深まっているとは言えません。効果的なパ
ラレルレポートを作成し、さらに、日本の状況を大きく変えていくためには、一
般的意見に基づく条約の理解がとても重要になります。

今回、障害学、障害法の研究と実践において先進的な米国シラキューズ大学のア
ーリーン・カンター教授をお招きして、インクルーシヴ教育と障害のある女性と
複合差別をテーマにしたシンポジウムを開催します。

このシンポジウムでは、障害者権利条約の求める水準と米国での研究実践を日本
の状況と対比して、パラレルレポートで指摘すべきこと、日本の変わるべき将来
像を明らかにしていきたいと思います。

日時 4月22日13時~17時15分
場所 上智大学2号館203号教室
日英通訳あり(日英同時通訳、英日逐次通訳)手話通訳・文字通訳あり
参加費 2,000円

【申し込み】 1氏名、2メールアドレス、3「4月22日シンポ参加」と記載して、
メールまたはファックス(fax:03(3816)2063、メール:aoffice@giga.ocn.ne.jp)
で申し込んでください。教室の座席の都合上、定員になり次第、締め切らせてい
ただきます。申し込みを受け付けましたら、「受付確認と参加費の振り込みのお
願い」のメールを返信しますのでご確認ください。

プログラム

第一部 インクルーシヴ教育

13時~14時 障害者権利条約とインクルーシヴ教育 アーリーン・カンター教授
14時~14時30分 日本の状況とパラレルレポートで訴えるべきこと
        大谷恭子弁護士
14時30分~15時 意見交換

第二部  障害のある女性と複合差別

15時15分~16時15分 障害のある女性と複合差別
     アーリーン・カンター教授 (逐次通訳)
16時15分~16時45分 日本の状況とパラレルレポートで訴えるべきこと
     臼井久実子さん、米津知子さん(DPI女性障害者ネットワーク)
16時45分~17時15分 意見交換

シンポジストのプロフィール
アーリーン・カンター(Arlene S kanter)
シラキューズ大学法学部教授、同大学人権法政策・障害学センター所長、障害法
とインクルーシヴ教育の国際的・国内的領域にわたる研究をしている。主著は
「国際法における障害者の権利の発展、慈善から人権へ」(The Development of
Disability Rights under International Law: From Charity to Human
Rights)、「教育の誤りを正す、法律と教育における障害学」(Righting
Educational Wrongs: Disability Studies in Law and Education)、その他、
インクルーシヴ教育、比較障害法、精神障害法などに関する著書多数。

大谷恭子
1974年早稲田大学法学部卒業。1978年弁護士登録。元内閣府障害者政策
委員会委員。1979年、障害のある子の地域の学校への就学闘争の過程での刑事事
件にかかわり、以降、どの子も地域の学校に就学できるよう、行政訴訟・交渉に
かかわっている。

臼井久実子
聴覚障害者、自立生活運動に大阪で学生当時から参加。法制度の差別撤廃をめざ
し「障害者欠格条項をなくす会」設立を呼びかけ1999年から事務局長。「DPI女
性障害者ネットワーク」に2007年から参画。編著「Q&A障害者の欠格条項」、
寄稿「ジェンダー法研究第3号(特集 複合差別とジェンダー)」など。

米津知子
1948年生れ。ポリオによる歩行障害。70年代ウーマンリブ運動に参加。女性で障
害者である立場から、人口政策・優生政策からの解放を考える。2007年から
「DPI女性障害者ネットワーク」に参加。「母体保護法とわたしたち」(明石書
店)、「ジェンダー法研究第3号(特集 複合差別とジェンダー)」などに寄稿。