社会保障審議会障害者部会(第69回)議事録(抜粋) 2015/09/08 ― 2016-03-20
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000102401.html
○日時 平成27年9月8日(火) 15:30~
○場所 TKPガーデンシティ竹橋ホール10E
(東京都千代田区一ツ橋1-2-2住友商事竹橋ビル10F)
○出席者 駒村康平部会長、朝貝芳美委員、阿由葉寛委員、石野富志三郎委員、
石原康則委員、伊藤建雄委員、伊豫雅臣委員、大濱眞委員、小澤温委員、河崎建
人委員、菊池馨実委員、菊本圭一委員、久保厚子委員、佐藤進委員、竹下義樹委
員、橘文也委員、藤堂栄子委員、中板育美委員、中村耕三委員、野澤和弘委員、
樋口輝彦委員、日野博愛委員、広田和子委員、本條義和委員、阿部一彦参考人、
片桐公彦参考人、今村早人参考人
○藤堂委員 初めに質問ですが、情報アクセスに関しては、また別個にあるので
すか。それともそれの中に情報アクセスも入っていますか。
○駒村部会長 事務局からお願いします。
○道躰自立支援振興室長 特に情報アクセスということでの回はないと思ってお
ります。
○藤堂委員 ない。では、そこから話させていただきます。発達障害ネットワー
クの藤堂と申します。まず、ヒアリングのときに、私はこのことを随分申し上げ
たはずなのに、1行も入っていないということで非常に寂しい思いをしておりま
す。というところから始めさせていただきたいと思います。
それから、数ですが、4ページの発達障害という所に、小中学生の6.5%程度と
書いてあります。発達障害は子供だけではなく、一生続くものです。それを考え
ますと、今、計算しましたら、間違っていなければ845万人いてもおかしくあり
ません。6.5%という数字も私は信じられなくて、もっといます。この人たちは
コミュニケーション障害を持っていると言われている人たちです。この人たちの
ことを全部カバーするとなると、福祉がパンクするのは目に見えているというと
ころで、早いうちにまず情報にアクセスする方法をきちんと位置付けてほしいな
と思います。それは権利としてで、障害以前の問題としてインクルーシブな社会
を目指しているというところで、誰でもがいろいろな方法で情報にアクセスでき
る状態を作っていただきたいと思います。
次に、意思疎通支援の対象となっているのが視覚障害、聴覚障害、盲ろうだけ
であるということがどうなのかということで、論点の所にも書いてあるので、次
のページにある障害の方たちも、是非入れていただきたいと感じます。知的障害
もそうだろうし、高次脳機能障害で後から言語機能を阻害された方たちも入って
くると思います。
先ほど失語症の定義の所で、読み書きも入っているということでちょっとショ
ックを受けたのですが、つまり、私たちは生まれながらの失語症というのと同じ
なのです。福祉のお世話になるような、すごくシビアな方というのは、その中の
1%です。だったとしても、何パーセント。6.5%の中の1%であったとしたら、
計算はすぐにできませんが、半分ぐらいだったとして、200万人ぐらいいてもお
かしくないわけです。そういう人たちに対してどういうサービスを提供できるの
かという視点を是非持っていただきたいと思います。
この中であえて申し上げたいことが1つあります。視覚障害の地域生活支援事
業の所にデイジー図書という言葉があります。デイジーというのは、今は絆創膏
のことをバンドエイドと呼ぶようなもので、いろいろある支援機器、又は支援方
法の技術の中の1つであると認識していただいて、もっと穏便な音声図書とか、
先端技術を使った方法というように、表現を変えていただきたいと思います。そ
うしないとiPadを使ってMicrosoftのワード機能に読み上げ機能があって、それ
にもう1つ拡張子を付けると、スムーズに日本語として読んでくれる状態になっ
てきています。
先ほど教科書のお話もありましたが、国民の最初の権利であるはずの教科書へ
のアクセスが非常に限られています。それはどうしてかというと、障害者のため
に著作権を放棄して形を変えていいですよと言われているからなのです。ただ、
6.5%いる全員がきちんと診断を受けて手帳を取るわけではないので、障害者か
どうかが見えないわけです。その人たちのために私もボランティアで教科書を全
部音声化して無償で提供しております。そういうことをもっともっと。多分、合
理的な配慮が来年4月から始まったら、それは当たり前の本来普通にあるべき配
慮になっていくと思います。その辺は、もう法律中に齟齬が出ているわけです。
インクルーシブな社会を目指します。ニーズに応えていきますと言ったときに
「障害者じゃないから、あなたはニーズがあっても、それは使えませんよ」とい
う状態が今あるということを理解していたただきたいと思います。
それから、先ほど支援機器のお話がありましたが、本当にいろいろな支援機器
が出てきておりまして、使える人と使えない人がいます。子供だと保護者が使え
るか使えないかによってディバイドが出てきております。それは親の知的レベル
とか、生活の状態に準じている部分があると思いますが、本当に誰もがアクセス
できる環境を作るためには、点字図書館ではなく、地域の図書館で普通に手に入
れられるものにしていっていただきたいと思います。私の言いたかったことはそ
れだけです。
もう1つ、赤いヘルプマークというのを国ではなく、東京都が出しておりまし
て、ほかの自治体でもいろいろ作っているようですが、私はこれを持ち歩いてい
ます。これには「席を譲ってください」と書いてあるのですが、私は席を譲って
もらう必要はありません。足腰はしっかりしておりますが、頭が緩いだけです。
後ろに自分のニーズを書く所があります。それに書ける人に育ててほしいのです。
セルフ・ヘルプです。自分が自分のことをきちんと言えるようにしてあげる。
この前、三菱東京UFJ銀行の窓口で口座を作るときに、「私はちょっと読み書
きが大変なので」とだけのことを言ったら、「あっ、こちらに用紙があって、こ
のとおりに書いてください」と言われたのです。名前の所に三菱太郎と書いてあ
るので、私はそのとおり三菱太郎と自分の名前を書いてしまいました。そういう
ことがあって、これはいかんなと思って、これを見せてお話したら、すぐに代わ
ってくださって、ゆっくりと「ここの欄にお名前を書いてください」「ここの振
り仮名は片仮名で書きますよ」ということとか、説明も丁寧にお話いただきまし
た。本当に社会を柔らかくするために、私たちがここの制度を作っているのであ
れば、こういうものをもっともっと普及して、それを本人たちがもっと気楽に使
えるように指導できる人たちを。機器も同じで、使えるということがすごく大事
であって、持っているだけでは意味がないのです。だから、使えるような、コー
ディネーションができる人たちの人材育成は是非組み入れていただきたいと思い
ます。以上です。
--------------
※編集人注
資料2-1 手話通訳等を行う者の派遣その他の聴覚、言語機能、音声機能その他
の障害のため意思疎通を図ることに支障がある障害者等に対する支援の在り方に
ついて
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000096735.pdf
「視覚障害の地域生活支援事業の所にデイジー図書という言葉があります。デイ
ジーというのは、今は絆創膏のことをバンドエイドと呼ぶようなもの」
→藤堂委員の誤解に基づく発言。「デイジー」は、デジタル録音図書の国際規格
である「DAISY」のこと。「商標」または「商品名」と誤解している。詳しくは
下記などを参照。なお藤堂委員によれば、社会保障審議会障害者部会に対して会
議録の訂正を依頼中とのこと。
DAISYとは視覚障害者や普通の印刷物を読むことが困難な人々のためにカセット
に代わるデジタル録音図書の国際標準規格。
http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/about/
「iPadを使ってMicrosoftのワード機能に読み上げ機能があって、それにもう1つ
拡張子を付けると、スムーズに日本語として読んでくれる状態になってきていま
す。」
→藤堂委員の具体的に指摘している「機能」なるものが不明。iOSのVoiceOverの
ことか?
→藤堂委員は「拡張機能」と「拡張子」を混同しているのか?一知半解な知識に
よる発言と指摘されても、やむを得ないのではなかろうか?
「国民の最初の権利であるはずの教科書へのアクセスが非常に限られています。
それはどうしてかというと、障害者のために著作権を放棄して形を変えていいで
すよと言われているからなのです。」
→現行著作権法のどこを探してもこのような規定はない。現行著作権法では、む
しろ「権利制限規定」を設けることで、アクセスを保障する措置が取られている。
もちろんこれだけでは万全ではないが。
○日時 平成27年9月8日(火) 15:30~
○場所 TKPガーデンシティ竹橋ホール10E
(東京都千代田区一ツ橋1-2-2住友商事竹橋ビル10F)
○出席者 駒村康平部会長、朝貝芳美委員、阿由葉寛委員、石野富志三郎委員、
石原康則委員、伊藤建雄委員、伊豫雅臣委員、大濱眞委員、小澤温委員、河崎建
人委員、菊池馨実委員、菊本圭一委員、久保厚子委員、佐藤進委員、竹下義樹委
員、橘文也委員、藤堂栄子委員、中板育美委員、中村耕三委員、野澤和弘委員、
樋口輝彦委員、日野博愛委員、広田和子委員、本條義和委員、阿部一彦参考人、
片桐公彦参考人、今村早人参考人
○藤堂委員 初めに質問ですが、情報アクセスに関しては、また別個にあるので
すか。それともそれの中に情報アクセスも入っていますか。
○駒村部会長 事務局からお願いします。
○道躰自立支援振興室長 特に情報アクセスということでの回はないと思ってお
ります。
○藤堂委員 ない。では、そこから話させていただきます。発達障害ネットワー
クの藤堂と申します。まず、ヒアリングのときに、私はこのことを随分申し上げ
たはずなのに、1行も入っていないということで非常に寂しい思いをしておりま
す。というところから始めさせていただきたいと思います。
それから、数ですが、4ページの発達障害という所に、小中学生の6.5%程度と
書いてあります。発達障害は子供だけではなく、一生続くものです。それを考え
ますと、今、計算しましたら、間違っていなければ845万人いてもおかしくあり
ません。6.5%という数字も私は信じられなくて、もっといます。この人たちは
コミュニケーション障害を持っていると言われている人たちです。この人たちの
ことを全部カバーするとなると、福祉がパンクするのは目に見えているというと
ころで、早いうちにまず情報にアクセスする方法をきちんと位置付けてほしいな
と思います。それは権利としてで、障害以前の問題としてインクルーシブな社会
を目指しているというところで、誰でもがいろいろな方法で情報にアクセスでき
る状態を作っていただきたいと思います。
次に、意思疎通支援の対象となっているのが視覚障害、聴覚障害、盲ろうだけ
であるということがどうなのかということで、論点の所にも書いてあるので、次
のページにある障害の方たちも、是非入れていただきたいと感じます。知的障害
もそうだろうし、高次脳機能障害で後から言語機能を阻害された方たちも入って
くると思います。
先ほど失語症の定義の所で、読み書きも入っているということでちょっとショ
ックを受けたのですが、つまり、私たちは生まれながらの失語症というのと同じ
なのです。福祉のお世話になるような、すごくシビアな方というのは、その中の
1%です。だったとしても、何パーセント。6.5%の中の1%であったとしたら、
計算はすぐにできませんが、半分ぐらいだったとして、200万人ぐらいいてもお
かしくないわけです。そういう人たちに対してどういうサービスを提供できるの
かという視点を是非持っていただきたいと思います。
この中であえて申し上げたいことが1つあります。視覚障害の地域生活支援事
業の所にデイジー図書という言葉があります。デイジーというのは、今は絆創膏
のことをバンドエイドと呼ぶようなもので、いろいろある支援機器、又は支援方
法の技術の中の1つであると認識していただいて、もっと穏便な音声図書とか、
先端技術を使った方法というように、表現を変えていただきたいと思います。そ
うしないとiPadを使ってMicrosoftのワード機能に読み上げ機能があって、それ
にもう1つ拡張子を付けると、スムーズに日本語として読んでくれる状態になっ
てきています。
先ほど教科書のお話もありましたが、国民の最初の権利であるはずの教科書へ
のアクセスが非常に限られています。それはどうしてかというと、障害者のため
に著作権を放棄して形を変えていいですよと言われているからなのです。ただ、
6.5%いる全員がきちんと診断を受けて手帳を取るわけではないので、障害者か
どうかが見えないわけです。その人たちのために私もボランティアで教科書を全
部音声化して無償で提供しております。そういうことをもっともっと。多分、合
理的な配慮が来年4月から始まったら、それは当たり前の本来普通にあるべき配
慮になっていくと思います。その辺は、もう法律中に齟齬が出ているわけです。
インクルーシブな社会を目指します。ニーズに応えていきますと言ったときに
「障害者じゃないから、あなたはニーズがあっても、それは使えませんよ」とい
う状態が今あるということを理解していたただきたいと思います。
それから、先ほど支援機器のお話がありましたが、本当にいろいろな支援機器
が出てきておりまして、使える人と使えない人がいます。子供だと保護者が使え
るか使えないかによってディバイドが出てきております。それは親の知的レベル
とか、生活の状態に準じている部分があると思いますが、本当に誰もがアクセス
できる環境を作るためには、点字図書館ではなく、地域の図書館で普通に手に入
れられるものにしていっていただきたいと思います。私の言いたかったことはそ
れだけです。
もう1つ、赤いヘルプマークというのを国ではなく、東京都が出しておりまし
て、ほかの自治体でもいろいろ作っているようですが、私はこれを持ち歩いてい
ます。これには「席を譲ってください」と書いてあるのですが、私は席を譲って
もらう必要はありません。足腰はしっかりしておりますが、頭が緩いだけです。
後ろに自分のニーズを書く所があります。それに書ける人に育ててほしいのです。
セルフ・ヘルプです。自分が自分のことをきちんと言えるようにしてあげる。
この前、三菱東京UFJ銀行の窓口で口座を作るときに、「私はちょっと読み書
きが大変なので」とだけのことを言ったら、「あっ、こちらに用紙があって、こ
のとおりに書いてください」と言われたのです。名前の所に三菱太郎と書いてあ
るので、私はそのとおり三菱太郎と自分の名前を書いてしまいました。そういう
ことがあって、これはいかんなと思って、これを見せてお話したら、すぐに代わ
ってくださって、ゆっくりと「ここの欄にお名前を書いてください」「ここの振
り仮名は片仮名で書きますよ」ということとか、説明も丁寧にお話いただきまし
た。本当に社会を柔らかくするために、私たちがここの制度を作っているのであ
れば、こういうものをもっともっと普及して、それを本人たちがもっと気楽に使
えるように指導できる人たちを。機器も同じで、使えるということがすごく大事
であって、持っているだけでは意味がないのです。だから、使えるような、コー
ディネーションができる人たちの人材育成は是非組み入れていただきたいと思い
ます。以上です。
--------------
※編集人注
資料2-1 手話通訳等を行う者の派遣その他の聴覚、言語機能、音声機能その他
の障害のため意思疎通を図ることに支障がある障害者等に対する支援の在り方に
ついて
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000096735.pdf
「視覚障害の地域生活支援事業の所にデイジー図書という言葉があります。デイ
ジーというのは、今は絆創膏のことをバンドエイドと呼ぶようなもの」
→藤堂委員の誤解に基づく発言。「デイジー」は、デジタル録音図書の国際規格
である「DAISY」のこと。「商標」または「商品名」と誤解している。詳しくは
下記などを参照。なお藤堂委員によれば、社会保障審議会障害者部会に対して会
議録の訂正を依頼中とのこと。
DAISYとは視覚障害者や普通の印刷物を読むことが困難な人々のためにカセット
に代わるデジタル録音図書の国際標準規格。
http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/about/
「iPadを使ってMicrosoftのワード機能に読み上げ機能があって、それにもう1つ
拡張子を付けると、スムーズに日本語として読んでくれる状態になってきていま
す。」
→藤堂委員の具体的に指摘している「機能」なるものが不明。iOSのVoiceOverの
ことか?
→藤堂委員は「拡張機能」と「拡張子」を混同しているのか?一知半解な知識に
よる発言と指摘されても、やむを得ないのではなかろうか?
「国民の最初の権利であるはずの教科書へのアクセスが非常に限られています。
それはどうしてかというと、障害者のために著作権を放棄して形を変えていいで
すよと言われているからなのです。」
→現行著作権法のどこを探してもこのような規定はない。現行著作権法では、む
しろ「権利制限規定」を設けることで、アクセスを保障する措置が取られている。
もちろんこれだけでは万全ではないが。
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