社会保障審議会障害者部会(第67回)議事録(抜粋) 2015/07/142016-03-20

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000095436.html

○日時 平成27年7月14日(火) 14:00~

○場所 TKPガーデンシティ竹橋ホール10E
(東京都千代田区一ツ橋1-2-2住友商事竹橋ビル10F)

○出席者 駒村康平部会長、朝貝芳美委員、阿由葉寛委員、石原康則委員、伊藤
たてお委員、伊豫雅臣委員、大濱眞委員、小澤温委員、河崎建人委員、菊池馨実
委員、久保厚子委員、小西慶一委員、佐藤進委員、竹下義樹委員、橘文也委員、
玉木幸則委員、藤堂栄子委員、中板育美委員、永松悟委員、野沢和弘委員、日野
博愛委員、広田和子委員、本條義和委員、片桐公彦参考人、原田勉参考人

○藤堂委員 こんにちは、藤堂です。教育分野に関しての移動についてなのです
が、今医療にかかっている、又は支援学級に通っているお子さんたちまでカバー
されているというように説明を受けたかと思います。ただ、実際には、特別支援
教育の対象には6.5%の通常学級の中にいる子どもたちも含まれていると。その
中の子どもたちには校内での通級ができる子たちもいるかもしれませんけれども、
通級という制度が教育にあり、そこに通うためには保護者が連れて行かなくては
いけないとなっております。そこのところがカバーされないがゆえ、通級を好ま
ない家庭があることも確かなのです。そこのところをきちんと考えてほしいなと
考えます。
 どうしてこういうことが大事かというと、やはり教育の中できちんと対応して
いただくことによって、大人になってそれほど福祉的なサービスを必要としない
子どもたちが増えていくはずなのです。その辺が教育できちんと対応されないが
ゆえに、だんだん違う形で福祉のお世話にならなくてはいけない子どもたちが、
発達障害の中にはとてもいるという現実がありますので考えていただけたらと思
います。以上です。

○藤堂委員 この論点の整理という案の所から、就労の形態の在り方と、もう1
つは、支援の在り方ということで、ニーズを踏まえた機能や支援、継続に全部関
係するのですが、今お話にあったように、こんなに数が増えているのは発達障害、
精神の手帳を取っている方がすごく多いのです。発達障害というのは精神の手帳
を取るということになっていて、数がいっぱい出てきているわけですが、これま
での障害者という考え方と全然違う扱いをしないと、この方たちの本当のニーズ
に合った仕事には辿り着かないと感じております。私の所にさっきのソーシャル
ファームではないけれども、NPOにインターンとして来て、半年ぐらいでしっか
りと力をつけて、一般就労をしていく若者が随分うちで育っているのですね。そ
れを見ているとこういう別に就労支援の事業所に入らないで、うちに来たほうが
ずっと本来の形で就労できるのかなということを見てきまして、感じたことです
が、この「キャリア形成」という言葉がありますけれども、これは卒業してから
身に付けるものではないと思っています。生まれてからずっと社会の中で生きて
いくということを身に付けていかなくてはいけないと思うのです。それを教育が
していないということなのかなと。家庭もそうだし、教育もそうだし、もう若い
うちから働くこと、人の役に立つってすごくいいことだということを身を持って
感じることがすごく大事だと思うのです。それが分かっている人たちは定着率も
よくなっていくのです。そのマッチングもすごく大事だと思っています。
 それに対してもう1つ言いたいのは、合理的な配慮というのが障害者差別解消
法というので4月1日から入るようになっています。発達障害の多くの人は手帳を
持っていません。また、自分がそうだとは気付かずに大人になって、社会の中で
暮らしていて、転職を余儀なくされたりとか、鬱になってしまったりとか、二次
的な障害として精神を患うことが多いです。その辺のことを考えていただいて、
もう合理的な配慮というのは別に手帳があったりとか給付がどうのこうのという
前に、すぐにニーズがあったときに入るものという位置付けにしていただきたい
なと思います。
 それからこういう方たちは、先ほど野沢委員からもありましたけれども、ほと
んどがサポステだとか、貧困の所とか、生活保護を受けるとか、母子保険とかそ
ういう所に集まってきている人たちなのです。子どもだったら不登校だったり、
ニートになったりという所にいる人たちなので、社会的な損失から考えると、そ
ういう人たちにきちんと対応することがすごく大事だと感じております。

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