熊取町議会(大阪府)平成23年3月定例会会議録(抜粋) 2011/03/012012-01-06

http://www.town.kumatori.lg.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/12/H2303T-honkaigi.pdf

教育委員会事務局理事(釈迦戸葉子君)

それでは、渡辺議員のデイジー教科書についてのご質問にお答えします。

特別支援教育が平成19年に学校教育法に位置づけられ、発達障がいを含む支援の
必要なすべての子どもが支援教育の対象となりました。そこで、平成20年には教
科書バリアフリー法等が改正され、教科書の内容をわかりやすくつくりかえるこ
とが可能となり、発達障がいや視覚障がいのある子どものためのデイジー教科書
が制作できるようになりました。議員ご指摘のデイジー教科書は、パソコンで教
科書を再生するものであり、文字を音声で読み上げ、それを聞きながら文字を見
ることができるものであります。本町では先ほど言われたように西小学校におい
て弱視児童が文字の習得をするためにデイジー教科書を活用しております。熊取
中学校の通級指導教室においては英語の音読が苦手な生徒に活用し、南小学校の
通級指導教室においては国語の読みが困難な児童の学習意欲が高まったという報
告を受けております。デイジー教科書を活用することは、子どもが意欲的に学習
に取り組むきっかけづくりとなり、教科書を自力で読めるようになるための橋渡
しとして有効であると考えております。

また、デイジー教科書の普及と教員への意識啓発につきましては、これまでさま
ざまな取り組みを行っております。小・中学校全校巡回し、デイジー図書の効果
について説明するとともに、デイジー図書を利用できるようにソフトを配付いた
しました。ことし1月には熊取人権教育研究協議会の報告会においてデイジーを
使った報告がなされ、町内全教職員に紹介することができました。さらに泉南地
区支援教育研修会におきまして、デイジー図書の紹介と活用についての報告も行
っております。しかしながら、現在はデイジー教科書の提供はボランティアによ
る支援に依存されていますので、個人でダウンロード等して手に入れる必要があ
ることや、著作権の問題があり、一斉授業でデイジー教科書をスクリーンに映し
出すことができないなど課題もございます。そのような課題もございますが、今
後ともデイジー教科書の普及と教員への意識啓発を行うとともに、デイジー教科
書を活用した実践を教育委員会と教職員間で共有し、より効果的な活用方法を研
究してまいりますので、何とぞご理解とご協力をお願いしまして、ご答弁とさせ
ていただきます。

教育委員会事務局理事(釈迦戸葉子君)

まず、南小学校の通級指導教室での授業の様子なんですけれども、先ほど答弁の
中でもお話ししましたように、去年、おとししと2年かけて全部の小学校、中学
校を平峰先生と回らせていただいて、紹介させていただいた中でだれに使おうか
というふうなことを考えていただいたときに、南小学校の通級指導教室の先生は
専門性もありますので、まず使ってみようということで、放課後に来られますの
で、ゆっくり時間とれております。1人45分ぐらい、1対1対応しますので、使
ってみたらとても集中しやすくなったと。その勉強したことが学校に戻っても生
かされてるということで効果があるということを1つ今年度になってお伺いしま
した。それから、熊取中学校のほうの通級教室は今年度から開設しておりますけ
れども、英語の発音が入っているCD-ROM使っていただきましたけれども、
やはり一斉授業の中では難しいんですけれども、そういうふうに1対1対応の中
でゆっくりと音声を何回も聞き返すことができます。それからハイライトされま
すので、目で見て、それから音で聞いてそのことがわかる、英語の単語もわかる
というふうなことで効果があったという報告を受けております。ということは、
1対1対応の中ではとても効果がある、まずきっかけづくりに本当になるのかな
というふうに実感しております。

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