社会保障審議会障害者部会(第74回)議事録(抜粋) 2015/11/022016-03-20

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000102903.html

○日時 平成27年11月2日(月) 14:00~

○場所 TKPガーデンシティ御茶ノ水カンファレンスルーム3C
(東京都千代田区神田駿河台3丁目11-1)

○出席者 駒村康平部会長、朝貝芳美委員、阿由葉寛委員、石野富志三郎委員、
石原康則委員、伊豫雅臣委員、大濱眞委員、小澤温委員、河崎建人委員、菊池馨
実委員、北岡賢剛委員、久保厚子委員、佐藤進委員、竹下義樹委員、藤堂栄子委
員、永松悟委員、中村耕三委員、野澤和弘委員、日野博愛委員、広田和子委員、
本條義和委員、斉藤幸枝参考人、吉田展章参考人、森祐司参考人、田口道治参考
人、松尾一夫参考人

○藤堂委員 藤堂です。先ほど来、保護者の話が出ていて、私もいたく賛成する
部分があります。保護者がいるが故に自立しきれない障害者が随分いるなと。特
に発達障害、精神障害にはいるのではないかと思っています。もう一つ、ここの
支給に関しての法律を見たところ、「障害者等又は障害児の保護者の障害福祉サ
ービスの利用に関する意向を確かめろ」という文言が、多分そこがネックなのか
なと今思いました。全てにこの文言が入っているのですね。障害児本人の子供だ
からといって、意向がないわけではなくて、私がやっているセミナーなどに中学
生が来ます。親子で来てもらいます。うちも親子で話します。そうすると、親の
意向と子の意向は違うことがよく分かります。それが、親がよかれと思ってやっ
ていることが、子供を苦しめていることがいっぱいあるので、ここの文言を変え
ない限り、変わらない。幾らこれの外にある制度のところを変えていったとして
も、変わらないのではないかということに、今気がつきました。本人の意向、子
供であっても、意向があるはずなので、きちんとそれが聞こえる。そして、もう
一つそれは、このコミュニケーション支援とか、意思決定支援に全部つながって
くると思いますけれども、大人だけではなく、子供も含めない限り、そこのとこ
ろは解決していかないだろうなと思います。一貫した支援を考えると、子供のと
きから一貫して考える。そして、子供の意向もきちんと反映する。本人の意向を
反映するという形にしていってほしいと思いました。

○久保委員 育成会の久保です。計画相談については方向性としては妥当だと思
っています。相談支援専門員の資質の向上に向けた研修制度とか、その辺の見直
しをして、指導的に役割を担う人材が必要だと思いますが、それを主任相談支援
専門員に集約するということでは、ちょっとそれでよいのかなと思います。主任
相談支援員に集約するというのであれば、それはどういうスキルが求められるの
かとか、その辺のところを慎重に検討する必要があるかと思っています。
 先ほどから、計画相談の中で、親がいるからうまく本人の意思に沿った支給決
定と言いますか、暮らしぶりが決定していけない、計画していけないという御意
見もあったように思いますが、そのような親ばかりでもないということを御理解
いただきたいと思っていますし、今、育成会としても、本人の意思決定にどう寄
り添うかということを一生懸命各地で研修もしています。特に障害者というより
も障害児の場合、障害者もそうですが、自分のことを自分の言葉でうまく言えな
い人が知的障害のところにはたくさんいますので、その人たちの代弁者の1人に
なりたいと親も思っています。自分が一番よく知っているという親もたくさんい
言が少し誤解されているかなと思ったので、補足と説明をいたします。保護者を
抜かせとは一言も言っていなくて、障害児自身の意向をきちんと聞いてください
ということなのです。というのは、例えば、放課後等デイサービスに関して言え
ば、保護者は、5日間受けられるのでしたら5日間全部受けられるようにしてほし
いと。ショッピングするわけです、あれだけいっぱいできているので。そうする
と、すごく財政にも負担を与えるし、何よりも本人にものすごい負担を与えてい
るのです。本人はとても疲れ果てて学校に行けなくなってしまったりとか、悪い
行動が起きてしまったり、心身の不調を訴えたりということが起きているのが現
実なのです。ですから、保護者にだけ聞いたのではいけないですよということを
申し上げているだけであって、保護者を抜けとは一言も言っていません。私も保
護者ですので。あと、高齢者に関しては、発達障害の人が高齢になって、90幾つ
の、もっと高齢な発達障害の親を面倒見ている方も随分いるのです。そういうと
ころもちょっと目を当てていただければ非常に有り難いかなと思います。以上で
す。

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