障害学生修学支援コーディネーター養成プログラム研究会報告書 20072008-02-05

http://www.jasso.go.jp/tokubetsu_shien/documents/jireikaisetu_001.pdf

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障害学生修学支援担当者のための事例解説
(障害学生修学支援コーディネーター養成プログラム研究会報告書)
平成19年12月
独立行政法人 日本学生支援機構 学生生活部 特別支援課
〒135-8630 東京都江東区青海2-79
TEL 03-5520-6174
FAX 03-5520-6051
E-Mail tokubetsushien@jasso.go.jp

現在、全国に約1,200校の大学・短期大学・高等専門学校(以下「大学等」とい
う。)があり、約6割の大学等に障害学生が在籍している(日本学生支援機構調
査(平成19 年5月公表))。
また、障害学生修学支援コーディネーター(障害学生の修学支援に関わるコーデ
ィネート業務を行っている専門のスタッフ)を配置する大学は、全国で40校とな
っている。
欧米の大学等と同じように、障害学生の支援担当者が配置され、障害学生の相談
にのり、問題解決の道を共に探りながら、個々の障害学生の希望と必要に沿った
支援を提供できるという状況が、近い時期に来るのだろうか。欧米の大学等と同
じようにと言ったが、障害者に対する国の施策、法整備等の違いから、簡単に比
較はできない。また、障害学生修学支援コーディネーターが配置されていなくと
も、しっかり障害学生の支援を行なっている学校はたくさんある。
むしろ、コーディネーターを配置せずとも、ある程度のことはできると言った方
がよいのかもしれない。
しかし、障害学生が進学し、学生生活を送る中で、様々な課題が顕在化しつつあ
る。また、修学支援を進めるには、各部署、関係者との調整やきめ細かな配慮が
不可欠であり、その点うまくコーディネートできないと大小トラブルの原因とな
る。身体障害から発達障害、学内の講義保障から学外の実習補助など、支援の範
囲は広く、かつ、専門的である。他の業務を行ないながら支援業務を兼務すると
いうことでは、現実的に限界があり対応できなくなりつつある。
我が国の障害学生に対する修学支援を展望すると、コーディネーターの配置は極
めて重要な課題であると言える。
日本学生支援機構が「障害学生修学支援コーディネーター養成プログラム研究会」
を発足させ、修学支援という極めて高い専門性を有する職員を養成する「障害学
生修学支援コーディネーター養成プログラム」を立案した理由はここにある。
障害学生修学支援コーディネーターの配置を含めた支援体制の整備により、どの
大学等でも、障害学生の希望と能力に応じて、彼らを受け入れ、支援を行なって
ほしいということが、本研究会の心からの願いである。
本書は、上記研究会での検討を踏まえ、平成18年8月に日本学生支援機構が主催
した「障害学生修学支援コーディネーター養成講座」(京都市)を基に作成した。
現在、各大学で支援業務を行なっている現役のコーディネーターの方々に、企画
の段階から多大なご協力・ご尽力をいただいた(巻末参照)。関係者の皆々様に
は、改めて、感謝申し上げる次第である。
現場で起きている様々な問題や事態を整理し、それへの対応策を解説するという
方法で、コーディネーターが必要とする知識や技能を示している。是非、実践的
教本として本プログラムをご理解いただき、日々の支援業務にお役立ていただき
たいと考えている。

平成19 年12 月
障害学生修学支援コーディネーター養成プログラム研究会
座長 石田 久之
(前日本学生支援機構客員研究員・筑波技術大学教授)

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