発達障害情報センター発足 厚労省、HPやシンポ 2008/03/282008-04-06

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008032801000308.html

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 厚生労働省は28日、自閉症や注意欠陥多動性障害(ADHD)などの発達障
害について理解してもらおうと、省内に「発達障害情報センター」を発足させた。
ホームページ(HP)で相談窓口や支援策を紹介するほか、シンポジウムなどを
開催する。--略

HPのアドレス http://www.mhlw.go.jp/ddis/index.html

文部科学省 平成19年度に実施した特別支援教育関係事業 2008/03/262008-04-06

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/main/006.htm

文部科学省では、発達障害を含む障害のある子ども一人一人の教育的ニーズに応
じた支援を行うため、幼稚園から高等学校における支援のため体制整備を推進す
るなど各種事業を実施しております。

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/main/006/001.htm

平成19年度に実施した事業 (( )は平成19年度予算額)

・ 特別支援教育体制推進事業1億9,386万円)
LD・ADHD・高機能自閉症等の発達障害を含め、障害のある子ども一人一人の教育
的ニーズに応じて、乳幼児期から就労に至るまでの一貫した計画的な支援体制の
充実を図る。さらに、平成19年度においては、新たに教員志望の学生等を「学生
支援員」として活用するなど、学校における支援をより充実する。

○ 事業内容の説明・概要図(PDF:335KB)
○ 委嘱先:47都道府県

・ 発達障害早期総合支援モデル事業5,081万円)
保健、医療、福祉関係機関と連携して発達障害の早期発見・早期支援に重点をお
いた取組を実践的に研究する。
○ 事業内容の説明(※報道発表へリンク)
・概要図(PDF:123KB)(※報道発表へリンク)
○ 指定先:17地域(※報道発表へリンク)

・ 高等学校における発達障害支援モデル事業2,112万円)
高等学校段階における発達障害のある生徒を支援するため、調査研究を行う。
○ 事業内容の説明(※報道発表へリンク)
・概要図(PDF:148KB)(※報道発表へリンク)
○ 指定先:14校(※報道発表へリンク)

・ 職業自立を推進するための実践研究事業7,030万円
厚生労働省と連携・協力し、学校、教育委員会、労働関係機関、企業等との連携
の下、障害のある生徒の就労を支援し、職業自立を促進するための実践研究を行
う。
○ 事業内容の説明・概要図(PDF:177KB)
○ 委嘱先:9都道府県

・ 特別支援学校教員専門性向上事業1,077万円)
発達障害を含む多様な障害や重度・重複化に対応する適切な指導及び支援の在り
方などについての専門的な研修を行う。

・ 障害のある子どもへの対応におけるNPO等を活用した実践研究事業1,730万円)
特別な支援を必要とする子どもたちに対し、先導的な取組を行っているNPO等に
特別支援教育の在り方に関する研究を委嘱する。

・ 特別支援教育就学奨励費負担等66億6,465万円)
特別支援学校及び小・中学校の特別支援学級等への就学の特殊事情をかんがみ、
障害のある児童生徒等の保護者等の経済的負担を軽減するために必要な援助を行
い、就学を奨励する。

・ 特別支援教育推進のための緊急的な定数措置7億2,712万円)
小・中学校におけるLD・ADHDの児童生徒に対する指導の充実を図るとともに、特
別支援学校におけるセンター的機能の充実を図るための緊急的な定数措置を行う。

(初等中等教育局特別支援教育課)

発達障害児のためのサポートツールデータベースの公開/全国LD親の会2008-04-06

開設者からのお知らせです。

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 全国LD親の会では、文部科学省の委嘱を受け、2006~2007年度の2年間にわた
り、「LD、ADHD、高機能自閉症等の発達障害向けの教材・教具の実証研究」
を日本発達障害ネットワーク(JDDネット)の加盟団体等と共同で行ってきま
した。この度、この研究の成果として、発達障害児のためのサポートツール・デ
ータベースを公開しました。サポートツールの検索サイトを下記に設けましたの
で、ご利用いだければ幸いです。

  http://www.jpald.net/research/

○ サポートツール・データベースの概要

LD、ADHD、高機能自閉症等の発達障害のある子どもが持つ、困難や困難の
要因に合わせて、効果のあるサポートツール約440種類を収集・開発し、体系的
に整理して、データベース化しました。
 また、小学校や療育機関等で新規に開発したサポートツールや選定した既存の
サポートツールについて、実証研究を行い、その結果も掲載しています。

○ サポートツール・データベースの特徴

 このサポートツール・データベースは、子どもが抱えている具体的な困難から
有効と思われるツールを検索することができますので、子どもに対して、今すぐ
利用できるてだてをみつけやすく、はやい対応が可能になります。
 実証したサポートツールに関しては、「実証データ」が付いています。そのツ
ールをどのような困難を抱える子どもに、どんな状況で、どのくらいの期間使い、
子どもがどのように取り組み、どのような成果があったのか示してあります。
実証データは、サポートツール・データベースからも検索することができます。

○ サポートツール・データベース作成の経緯

 2001年に提言され、徐々に進められてきた特別支援教育への転換は、小・中学
校を中心に体制整備が進み、法令等の改正を受け2007年度から制度として正式に
スタートしました。しかし、あらたに特別支援教育の対象として加わった、LD、
ADHD、高機能自閉症等の発達障害のある子ども達一人ひとりへの指導、支援
の在り方は、国立特別支援教育総合研究所や各地の教育センター等による研究に
おいて補助的な教具や教材など、有効な事例がいくつか報告されていますが、体
系化や一般化には至っていないのが現状です。
 そこで、全国LD親の会では、2006年度から2年間にわたり、文部科学省から
「障害のある子どもへの対応におけるNPO等を活用した実践研究事業」の委嘱
をうけ、「LD、ADHD、高機能自閉症等の発達障害向けの教材・教具の実証
研究」を日本発達障害ネットワーク(JDDネット)の加盟団体等と共同で行っ
てきました。
 今回の研究では、学校や療育機関での先行事例・有効事例、家庭での工夫等に
よる教材・教具のアイデア、事例を収集し、LD、ADHD、高機能自閉症等の
発達障害のある子どもの困難やニーズに合わせて有効なサポートツール(教材・
教具など)を体系的に整理し、データベースを作成しました。さらに、小学校や
療育機関等で新規に開発したサポートツールや選定した既存のサポートツールの
実証研究を行いました。
 この研究の成果としてまとめたサポートツール・データベースを子どもの教育
に関わるすべての方々に活用していただきたいと思います。そして、是非とも、
発達障害のある人々への支援のあり方を考える一助にしていただきたたいと願っ
ています。

国立・信州大学が発達障害を含めた学生支援をスタート 2008/04/062008-04-06

http://www.shinmai.co.jp/news/20080406/KT080404ATI090014000022.htm

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 信大は本年度、発達障害を含めコミュニケーションなどに困っている学生への
支援を本格的に始める。松本、長野(教育)の2キャンパスに専任の学生支援コ
ーディネーターを1人ずつ配置、5月にはコミュニケーション技術を学ぶ体験型
の研修会を初めて開く。学生生活の向上や適切な進路選択につなげる考えだ。

 発達障害にも対応する専任スタッフを置き、支援する大学は全国でもあまり例
がないという。--略

平成19年度 第93回 全国図書館大会東京大会 障害者サービス委員会2008-04-06

http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/071030_jla93-12/index.html

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平成19年度 第93回 全国図書館大会 東京大会
第12分科会 障害者サービス委員会
平成19年10月30日(火)
(国立オリンピック記念青少年総合センター 1階101号室)

誰もが使える図書館を目指して。
障害者サービスはすべての図書館サービスの基礎

要綱より
午前の部
基調報告 佐藤 聖一(JLA障害者サービス委員会)
「障害者サービスの理念と具体的サービス、この1年の特徴」
事例発表 中山 玲子(日野市立図書館)
「日野市立図書館の障害者サービス」
常世田 良(JLA著作権問題担当理事)
「図書館における障害者サービスにかかわる著作権の現状と図書館界の取組み」
午後の部
報告 渡辺 修(聴覚障害者に対する図書館サービスを考えるグループ)
「聴覚障害者も使える図書館に」
事例発表 高島 涼子(北陸学院短期大学 教授・図書館長)
「高齢者への図書館サービス」
神山 忠(岐阜県立関特別支援学校)
「ディスレクシアの教師として生きること」
野村美佐子(日本障害者リハビリテーション協会 情報センター次長)
「マルチメディアDAISYの可能性」
展示 「世界のバリアフリー絵本展
(同時開催、障害者サービス用資料展・機器展)」
平成19年度(第93回)全国図書館大会ハイライト
(図書館雑誌2008年1月号)より
第12分科会/障害者サービス委員会
誰もが使える図書館をめざして。
障害者サービスはすべての図書館サービスの基礎
太田順子(財団法人日本障害者リハビリテーション協会)

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http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/071030_jla93-12/kouyama.html

            ディスレクシアの教師として生きること
                  神山 忠(岐阜県立関特別支援学校)

はじめに
ディスレクシア(Dyslexia)とは学習障害の一種で、失読症、難読症、識字障害、
読字障害とも言います。

知的能力及び一般的な学習能力の脳内プロセスに特に異常が無いにもかかわらず、
書かれた文字を読むことが出来ない、読めてもその意味がわからないなどの症状
が現れます。

逆に意図した言葉を正確に文字に表すことができなくなる「書字表出障害(書字
障害 ディスグラフィア Dysgraphia)」を伴うこともあります。

また、家族性の発症例も古くから知られており、遺伝マーカーとの連関に関する
研究も行われています。

文部科学省が行った4万人対象の調査では、およそ4%の児童生徒がディスレク
シアであるという調査結果が出ました。つまり、どの学級にも一人か二人はいる
特性と言えます。

有名人には、映画俳優のトム・クルーズ、現アメリカ大統領ジョージ・W・ブッ
シュ、その弟のニール・マローン・ブッシュもそうです。

また、ノーベル物理学賞アルベルト・アインシュタインもディスレクシアであっ
たという説があります。

最近では、イギリス出身の俳優オーランド・ブルームと女優のキーラ・ナイトレ
イもカミングアウトし、録音読書で学習したり色付き眼鏡をかけて文章の他の文
字が混じって見えないようにしたりしていることを公表しました。 --略