デジタル・ネットワーク社会における図書館と公共サービスの在り方2011-09-01

http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000079296

「電子書籍の流通と利用の円滑化に関する検討会議」
                         平成23年9月1日決定

「デジタル・ネットワーク社会における図書館と公共サービスの在り方に関する
事項」に係るまとめ

1.基本的な考え方

○我が国において、デジタル・ネットワーク社会において知の拡大再生産の一層
の実現を図るためには、デジタル・ネットワーク社会の特徴を生かしつつ、知の
集積とその活用を推進することにより、広く国民が出版物にアクセスできる環境
の整備を図ることが重要な課題となっている。

○このような中で、従来から知の集積とその利活用を推進している図書館の果た
す役割は今後更に重要になってくると思われる。特に所蔵資料のデジタル化を積
極的に進めている国会図書館のサービスの在り方の検討は緊急の課題であり、早
期に実現すべきものと中長期的に検討を進める課題とに整理した上で戦略的に取
り組むことが必要である。

○しかしながら、国民のアクセス環境の整備にあたっては、我が国の豊かな出版
文化が衰退するようなことがあってはならず、図書館と民間の適切な役割分担を
踏まえた上で、その環境整備を連携して行うことが重要である。

2.国会図書館が担うべき役割について

本検討会においては、以下の点を前提にして検討を行った。

◆納本された紙媒体の出版物に係るデジタル化資料1の利活用によりサービスを
 提供すること
◆サービスの実施にあたっては、原則として現状どおり画像ファイルを用いたサ
 ービスを提供すること
◆サービスの実施にあたっては、原則として権利者の許諾を前提としてデジタル
 化資料の利活用を行うこと
 --略

「見る」を高める。 ビジョントレーニングの実際/徳島 2011/08/182011-08-18

http://tokushimashiawase.web.fc2.com/kouhou/23818.pdf

日 時 2011年8月18日(木)19時~20時45分

場 所 とくぎんトモニプラザ第二会議室
http://www.tokuginplaza.com/asp/newsitem.asp?nw_id=3

定 員 80人 参加費1000円

主 催 とくしま発達しあわせネット

講 師 増本利信先生 長崎県LD通級指導教室教員

頻繁に物をなくす、文章をなめらかに読むのが難しい、ボールなどの運動が苦手
など「見えにくさ」を感じているお子さんを見かけることはありませんか?
今回は「視機能」の働きを知り、学校やおうちで取り組める具体的なトレーニン
グ方法などお話しして頂く予定です。

南雲明彦氏ミニ座談会/明蓬館高校 品川キャンパス 2011/03/05,192011-03-19

 明蓬館高等学校主催 南雲明彦氏ミニ座談会
 『僕が僕であるために~ディスレクシアは自分の証(あかし)』
 および
 2011年度「特別支援を必要とする生徒」の保護者への新入生出願説明会

南雲明彦氏は、21歳になるまで「理解力はある程度あるが、読み書きがうまく出
来ない」という困難に苦しみ、引きこもりや自傷行為、強迫性障がいによる入退
院を繰り返す。自身がLD(学習障害)のディスレクシア(読み書き困難)である
ことを知り、ようやく苦しみから解放される。「LDは自分の中の宝物」と断言し、
講演や執筆等、啓発活動に尽力しています。それらの当事者としての体験から、
ディスレクシアとは何か、どうやって過ごしてきたか、高校卒業までの過程、保
護者や教育関係者へのメッセージを語ってくれます。明蓬館高等学校は、創立以
来e-iep(ネットを使った個別的指導計画)を導入し、特別な支援を必要とする
生徒のための支援体制を充実させてまいりました。出願にあたって必要な事、入
試はどういうものであるか、e-iepなど保護者が負担しなければならない事柄は
何か、入学許可が出る出ないの境界線は何か、などお話をさせていただきます。

南雲明彦氏 プロフィール 明蓬館高等学校 共育コーディネーター。
1984年11月 新潟県越後湯沢町生まれ。
2006年 3月 美川特区アットマーク国際高等学校卒業
2007年 4月 株式会社アットマーク・ラーニング入社
2008年 4月 学習コーチアカデミー特別研究生として所属
2009年10月 明蓬館高等学校 共育コーディネーターとして所属
年間100回におよぶ講演や執筆等、啓発活動に尽力中。取り上げられた書物に
『僕は、字が読めない。』(集英社刊)がある。

-----主なプログラム-----

○日 時:第8回 2011年3月 5日(土) 13時受付 13時30分開始 15時半終了
     第9回 2011年3月19日(土) 13時受付 13時30分開始 15時半終了
○開催場所:明蓬館高等学校 品川キャンパス
      TEL 03-3449-7904 FAX 03-5423-2813
      〒141-0001 東京都品川区北品川5-12-4 山泉ビル3F
○プログラム:
 13:30-14:00 当校理事長
        日本の高校における特別支援教育の現状、
        明蓬館高校に入学後生徒が目指す事、
        保護者と学校の役割
 14:10-15:00 南雲明彦氏とのミニ座談会
        自分にとってのディスレクシア
        21歳までどうやって過ごしたのか
        高校卒業までの過程
        保護者や教育関係者に伝えたいこと
 15:00-16:00《希望者のみ》出願要項説明、個別の入学相談
○定員:20名
○講師:南雲 明彦 日野 公三 明蓬館高等学校 理事長
○参加費:無料

お申込方法:お気軽に0120-9587-19【アットマーク明蓬館高校】までお電話くだ
さい。(携帯電話からも通話できます)
または、FAX【03-5423-2813】まで送信ください。

読み書き困難を示す子どもたちへの理解と支援/つくば市 2011/02/192011-02-19

http://rise.gr.jp/archives/1544

教育公開講座「読み書きに困難を示す子どもたちへの理解と支援」

「読み書きに困難を示す子どもたちへの理解と支援」
~読み書き困難疑似体験と、具体的な支援の手立て~

【日時】 2011年2月19日(土) 10:30~16:00
                 受付10:00~

【会場】 つくば市民大学 (つくば市東新井15-2 ろうきんつくばビル5F)

【内容】
○午前の部 「読み書き困難疑似体験」
  「読み書き困難疑似体験ソフト」を用いて、子ども達の困難を疑似体験して
いただきながら、ディスレクシア、読み書き困難への理解を深めます。

○午後の部「つまずきを回避、軽減する支援の具体的手立て」
  つまずきがちな子ども達への声掛け、実際に支援を行う上でのコツなど、授
業に役立つ様々なアイディアを紹介します。

【参加費】 終日参加 4,500円 午前/午後のみ参加 3,500円
     (資料代 1,000円を含む)

【参加定員】 幼稚園、小学校、中学校、塾等教職員、その他教育関係者、保護
  者など 40名 
  ※定員になり次第、受付を終了させていただきます。

国際シンポジウム 読む権利に関する国際会議 2011年 2月10日(木)2011-02-10

http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/sympo20110210/

読む権利に関する国際会議 Conference on the Right to Read

会 場:玉水記念館 大ホール

この事業は大阪府民共済生活協同組合及び、全国労働者共済生活協同組合連合会
の助成により行っています。

 趣旨
 http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/sympo20110210/4.html
 プログラム
 http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/sympo20110210/6.html
 プロフィール
 http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/sympo20110210/10.html

開会挨拶 湯澤 茂男((財)日本障害者リハビリテーション協会 事務局長)
 http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/sympo20110210/32.html

基調講演
 http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/sympo20110210/33.html
 河村 宏(国際DAISY コンソーシアム会長、IFLA/LPD常任委員会委員)

記念講演1
 http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/sympo20110210/40.html
 アメリカにおける合理的配慮と読書支援
 スー・スウェンソン
 (連邦政府教育省、特別支援教育・リハビリテーションサービス局副次官)
記念講演2
 http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/sympo20110210/56.html
 ノルウェーのディスレクシア団体の活動と読書に関わる要求
 マイ・リン・ホルト(ノルウェー・ディスレクシア協会・青年協議会会長)

セッション1:なぜ新著作権条約が必要か
(1)WIPOの活動
  ジュリー・レイ(IFLA/LPD常任委員会議長、ビジョンオーストラリア)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/sympo20110210/56.html
(2)TIGARプロジェクト
  マーガレット・マグローリー
  (グローバルライブラリー常任委員会議長、カナダ国立盲人協会)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/sympo20110210/63.html
(3)WBU読む権利グローバルキャンペーンについて
  クリストファー・フレンド
  (WBU(世界盲人連合)読む権利グローバルキャンペーン代表)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/sympo20110210/71.html
セッション2
「DAISYオンライン配信-フィンランドの試み」
  ミンナ・ヴォン・ザンセン
  (IFLA/LPD常任委員会委員・フィンランドセリア図書館)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/sympo20110210/78.html
【パネルディスカッション】「DAISYを活用した学習支援」
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/sympo20110210/88.html
  野村美佐子((財)日本障害者リハビリテーション協会-日本)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/sympo20110210/89.html
  ビッテ・クロンクヴィスト
  (スウェーデン国立録音点字図書館-スウェーデン)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/sympo20110210/94.html
  クーン・クリッカー (デディコン-オランダ)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/sympo20110210/98.html
  カーリ・クマネヤ(ノルウェー視覚障害者図書館-ノルウェー)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/sympo20110210/105.html
【パネルディスカッション】
 http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/sympo20110210/110.html
閉会挨拶
 http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/sympo20110210/126.html
 岩井 和彦 (社会福祉法人 日本ライトハウス 常務理事)

日本発達障害ネットワーク (JDDネット)の新役員を選出 2010/06/132010-07-22

日本発達障害ネットワーク(JDDネット)では6月13日に新役員を選出した。

顧  問=尾辻秀久(参議院議員 参議院自民党議員会長 元厚労大臣 元発達
          障害の支援を考える議員連盟会長)
名誉顧問=斎藤十朗(元厚労大臣 元参議院議長)
名誉代表=石井哲夫(社団法人日本自閉症協会会長)

監 事=宮崎英憲(東洋大学教授)
    牟田悦子(成蹊大学教授)

役 員(22名)
代 表=市川宏伸(東京都立小児総合医療センター
         日本児童青年精神医学会常務理事)
副代表=上野一彦(一般社団法人日本LD学会 理事長)
副代表・事務局長=氏田照子(日本発達障害ネットワーク 事務局長)
副代表=倭文真智子(一般社団法人日本臨床心理士会 福祉領域委員会
          発達障害支援専門部部長)
副代表=高山恵子(NPO法人えじそんくらぶ代表)
副代表=辻井正次(NPO法人アスペ・エルデの会統括ディレクター)
副代表=山岡 修(NPO法人全国LD親の会理事)
副代表=山崎晃資(社団法人日本自閉症協会副会長)
理 事=東江浩美(一般社団法人日本言語聴覚士協会理事)
理 事=太田昌孝(NPO法人日本自閉症スペクトラム支援協会
         日本自閉症スペクトラム学会)
理 事=大塚 晃(上智大学教授)
理 事=大塚淳子(社団法人日本精神保健福祉士協会常任理事)
理 事=高木道人(NPO法人日本トゥレット協会会長)
理 事=竹田契一(一般財団法人特別支援教育士資格認定協会理事長)
理 事=田中康雄(北海道大学大学院 教授)
理 事=柘植雅義(国立特別支援教育総合研究所上席総括研究員)
理 事=土田玲子(日本感覚統合学会会長)
理 事=藤堂栄子(NPO法人EDGE代表)
理 事=田嶋恵美子(NPO法人全国ことばを育む会事務局長)
理 事=藤坂龍司(NPO法人つみきの会代表)
理 事=長崎 勤(一般社団法人日本臨床発達心理士会幹事長)
理 事=三澤一登(社団法人日本作業療法士協会理事)

国際発達性ディスレクシア講演会/横浜開港記念会館 2010/06/26-272010-06-27

主催者からのご案内です

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http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/pdf/20100627.pdf

発達性ディスレクシア研究会・NPO法人らんふぁんぷらざ・SENS神奈川支部共催
(特別支援教育認定協会SENS更新ポイント取得可能)
(横浜市、川崎市、神奈川県各教育委員会後援 日本LD学会後援)

2010年6月26日(土)-27日(日) 横浜開港記念会館

対象:保護者、先生、専門家

JR関内駅南口徒歩10分または市営地下鉄みなとみらい線日本大通駅出口1徒歩1分

1.2010年6月26日(土)17時半~20時半 開港記念会館第1会議室(80名)
  「ディスレクシアの基本用語の理解」  上智大学 原恵子先生
  「学校で使える音韻・音読検査」の紹介 上智大学 原恵子先生、
                     横浜市教育委員会 安藤壽子先生

2.2010年6月27日(日)10時挨拶、10時半~17時開港記念会館ホール(400名)
  10時開会、来賓挨拶
  10時半~12時 「ディスレクシアの理解・評価と家庭での対応」
         マーガレット・スノーリング博士(ヨーク大学)
  13時~14時半 「ディスレクシアの対応-幼児期、学校、高等教育、成人」
         チャールズ・ヒューム博士(ヨーク大学)
  14時半~15時半
   「ディスレクシアを持つバイリンガル学生の指導、英語指導について」
         タエコ・ワイデル博士(ブルネル大学)
-休憩-
  15時45分~16時45分 ラウンド・ディスカッション
   「日本のディスレクシア児への指導を考える」
   スノーリング博士、ヒューム博士、ワイデル博士、宇野彰博士(筑波大)
   若宮英司博士(藍野大)、原恵子博士(上智大)
  16時45分~17時前後 フロアからの質疑応答

参加費:6月26日(土)一律、¥1500 6月27日(日)
*午前・午後の参加費の分割は行いません。
1)一般:¥4000
2)保護者、発達性ディスレクシア研究会会員・SENS神奈川支部会員:¥3500
3)らんふぁんぷらざ本年度の利用保護者・学生:¥3000

参考文献:「ディスレクシア」スノウリング著、加藤・宇野監訳、紅葉訳
     (東京書籍)
参加予約:6月15日までにE-mail または、FAX にて事前予約をお願い致します。
     支払いは当日お願いします。

講演会事務局
実行委員長 加藤醇子(クリニック・かとう)
〒212-0012 川崎市幸区中幸町3-32-7 光和ビル3F クリニック・かとう
   FAX 044-522-0130
   E-mail: dyslexia-lenfant@infoseek.jp
   (研究会URL http://square.umin.ac.jp/dyslexia/
   (らんふぁんぷらざhttp://lenfant-plaza.com/)

ディスレクシア協会名古屋主催講演会/伏見ライフプラザ 2010/06/052010-06-05

主催者からのご案内です。

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テーマ ”学級でできる特別支援教育”子どものつまづきの理解から支援へ
     -教室が落ちつく方法教えます-

講 師 川上康則先生 東京都立港養護学校特別支援教育コーディネーター
           臨床発達心理士、特別支援教育士、自立活動教諭

日 時 2010年6月5日(土) 午後1時30分~4時(会場1時10分)

会 場 伏見ライフプラザ12階、なごやボランティアセンター第一研修室
     名古屋市中区栄1丁目23番13号
交 通 地下鉄東山線「伏見」駅下車 6番出口より南へ徒歩7分

参加費 1500円(会員は無料)

定 員 100名(定員になり次第締め切ります)

「診断がつかなければ支援を始められない」、「アセスメントは専門家が行なう
ものであって、一般の教員には、障害特性をとらえるのは難しい」、「障害名ご
との指導マニュアルに沿った指導をしたが、うまくいかない」など・・・の難し
さが聞かれます。本講演では、通常学級の先生向けに、子どもを見抜く視点と、
それに基づく支援の具体的な事例をわかりやすくお伝えします。「視点」がある
から、見えてくる!見えてくるから、支援ができる!
子どもの発達、応用行動分析、感覚統合などの専門的な理論から具体的・実践的
で明日から使える方法までトータルなお話です。学校の先生方はもとより、親御
さんや支援者の方、専門家の方の日々の教育の手だてになります。皆さまのご来
場をお待ちしております。

主 催 ディスレクシア協会名古屋
共 催 子ども支援室カシオペア
後 援 愛知県教育委員会・名古屋市教育委員会・あいち障害者支援センター
     名古屋市子ども青年局子ども福祉課

申込み 氏名・住所・連絡先、お立場を明記して下記へお申込み下さい。
    E-mail: dyslexia.nagoya@gmail.com

Internet Archive 読みに困難がある人向けの電子書籍100万冊強の提供2010-05-15

http://current.ndl.go.jp/node/16190

Internet Archive、読みに困難がある人向けの電子書籍100万冊強の提供を開始
Posted 2010年5月6日

Internet Archiveは、視覚障害、ディスレクシアなど、読みに困難がある人向け
の電子書籍100万冊以上を提供する新たなサービスを開始しました。これらは
DAISY形式で提供されており、Internet Archiveが運営する“Open Library”を
通じて利用可能です。著作権切れのものは自由にダウンロードでき、著作権保護
期間中のものも、米国議会図書館(LC)の視覚障害者及び身体障害者のための全
国図書館サービス(NLS)に登録すればアクセスできるようになります。

Over 1 Million Digital Books Now Available Free to the Print-Disabled
(Internet Archiveの5月5日付けのプレスリリース)
http://www.archive.org/iathreads/post-view.php?id=305502

Open Library
http://openlibrary.org/subjects/accessible_book

怠けてなんかない! ディスレクシア セカンドシーズン 品川裕香 (著)2010-05-06

『怠けてなんかない! ディスレクシア セカンドシーズン

著者からのご紹介です。
http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/00041.html

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このたび、岩崎書店からディスレクシア(読み書きのLD)の本の第二弾:
『怠けてなんかない! ディスレクシア セカンドシーズン
あきらめないー読む・書く・記憶するのが苦手なLDの人たちの学び方・働き方』
を上梓いたしました。

知的にはなんら問題がないのに、生まれつき、字を覚えることが苦手で、だから
読めないし書けない・・・・・・。
前作は、そんな「読み書き困難」「読み書きのLD(学習障害)」=ディスレク
シアを持つ子どもや青年たちの生の声を伝え、ディスレクシアとは何か、どうい
った指導をすればいいのか等について解説した入門書でした。
あれから7年。
発達障害者支援法や改正学校教育法が施行されましたが、いまだディスレクシア
の子どもたち・青年/成人たちはその特性が理解されず、学校や職場で「怠けて
いる」「やる気がない」と責められ、本人自身もなぜ読み書きできないかわから
ないという過酷で辛く孤独な日々を送っています。
「読み書きができない障害」と聞くと珍しい障害だと思われるかもしれませんが、
言語性別文化を問わず全人口のおよそ1割はそういったタイプの脳を持っている
と言われています。
実際、英国のチャーチル首相や前ブッシュ大統領をはじめ、アガサ・クリスティ、
アンデルセン、ジョン・アーヴィングなど、私たち日本人が知らないだけで、す
ぐれた才能を発揮する政治家・作家・学者・プロフェッショナルたちは無数にい
るのです。
このたび上梓した本書は、子ども時代にディスレクシアとわかりそれなりの教育
を受けてきた青年・成人たち、あるいは自分がディスレクシアだと20過ぎるま
で知らなかった青年・成人たちへのインタビューが中心です。それぞれどんな思
いを抱え、どうやって進学・就労に立ち向かっていったのか、どういう指導や支
援に助けられたのか、代表的な方々を中心にご紹介しております。
それにしても専門的な教育を受けることができなかった方々が経てきた日々は筆
舌に尽くしがたく、取材中何度も激しく胸揺さぶられ、言葉を失いました。
ニーズに応じた教育が、しかも早い段階での自己理解と適切な指導いかに大切で、
どれだけのちの人生に影響を与えるか……。
また彼らを効果的に支援するIT機器などテクニカルツールの紹介(←これはち
ょっと自慢です!)に加え、我が国のディスレクシア専門家による具体的な指導
ノウハウの公開など、今日から使えるスキルを満載したつもりです。
巻末には相談・教育機関のリストやチェクリストも掲載しました。
特別支援教育が始まって丸3年経ちましたが、ディスレクシアの子どもや青年・
成人たちの思いはまだまだ教育現場や就労現場に反映されず、ディスレクシアへ
の理解・啓発や指導・支援は先進諸外国のなかでは我が国は遅れていると言わざ
るを得ません。
今後、小学校で英語が始まると、ディスレクシアの子は高い確率で躓きがちだと
言えます。そんなとき、どうやって学べばいいのか戸惑う児童生徒、どうやって
指導・支援していったらいいのか戸惑う保護者教育者は必ず出てくるでしょう。
また、就労不安定者の苦手意識を調査した厚生労働省のデータによれば、「読み
書き計算が苦手」な人たちは30%以上いるのです。
若者就労支援をするのであれば、支援者たちに税金を配る前に、まずはディスレ
クシアの理解啓発と指導支援から、といっても過言ではないと就労不安定者を長
年取材していると痛感しています。
そんな思いを抱え、2年前から取材を開始し、多くのディスレクシアの青年/成
人たちにお会いして出来上がった一冊です。

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怠けてなんかない! ディスレクシア セカンドシーズン 品川裕香 (著)
http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/books/00041.html