子育てセミナー21/名古屋国際会議場 名古屋市熱田区 2011/05/152011-05-15

テーマ 子育てセミナー21
「先生!ぼくの心 知ってる? お母さん!わたしの気持ち わかってる?」

講 師 林 知代先生
    (芦屋大学臨床教育学部、六甲アスペルガー研究所上席研究員)

日 時 2011年05月15日(日) 午前10時00分~午後04時30分

会 場 名古屋国際会議場133-134会議室
    (名古屋市熱田区熱田西町1番地)

交 通 地下鉄名城線「西高蔵駅」または「日比野駅」より徒歩5分

定 員 80名(完全予約制/定員になり次第締め切ります)

主 催 子どものためのあいちAAC研究所

参加費 6,000円

申込み Faxまたは電話、メイルで、空席を確認の上、お申し込みください。
    FAX/Tel/ 0568-85-4020
    mail : m_naka@aichi-aac-center.jp
    申し込みは、指定講座へ受講費をお振込みになった時点で完了です。そ
    の後、受講票を発行いたします。
    指定口座は、郵便振込口座です。
    口座番号は、「00840-1-67926」  加入者名は「子ども
    のためのあいちAAC研究所」です。

関連ウェブサイト http://www.aichi-aac-center.jp/

「デジタル教科書から見える教育の未来」シンポジウム/大阪ユビキタス協創広場 CANVAS 2011/05/152011-05-15

みんなのデジタル教科書教育研究会
「デジタル教科書から見える教育の未来」シンポジウムの参加者募集のお知らせ

1 開催日:平成23年5月15日(日)

2 時間: 13:00~17:30( 開場12:30)

第1部13:00~15:00 「デジ教研 open meeting04 in Osaka」

第2部15:00~17:30 「モバイル・メディア社会から見える教育の未来」
(終了時間は進行上の都合で変更になることがあります)

3 場所:「大阪ユビキタス協創広場 CANVAS」内田洋行大阪支店
  未来の学習空間「フューチャークラスルーム」
  http://www.uchida.co.jp/company/news/press/101206.html

4 参加費 3000円

5 登壇者

第1部「デジ教研 open meeting04 in Osaka」
登壇者(登壇順)と発表題目

「近未来の教室へようこそ」
関西大学初等部 田邊則彦氏

「学習者用デジタル教科書導入への課題と期待 ~小学校現場からの提言~」
デジ教研発起人 片山敏郎氏

「小学生発!Pray for Japanの取り組みをとおして」
広島市立瀬野小学校 平本将司氏

「デジタル教材から見るカリキュラムの世界」
徳島文理大学 林 向達氏

第2部「モバイル・メディア社会から見える教育の未来」
登壇者(登壇順)と発表題目

「モバイル先進国ニッポンを、モバイル学習先進国へ!」
武蔵野学院大学 木暮祐一氏

「未来のReadingにおけるATC21sの役割」
新潟大学 上松恵理子氏

「メディアを”着脱”することのリテラシー」
福山大学 飯田豊氏

「協働学習と<知のデジタル化>の意味」
法政大学 坂本旬氏

「M.I.E.(Mobile in Education)のすすめ-教育にケータイを!」
関西大学 岡田朋之氏

6 参加申し込み方法
 以下のアドレス宛に次のようにして、メールにて申し込みください。
 1 タイトル 「デジタル教科書イベント申し込み」
 2 本文に次の3点をご記入ください。(1)所属 (2)氏名[フリガナ]
 (3)メールアドレス を記入。

申し込み先アドレス:  miraimedia@gmail.comこのメールアドレスは、スパム
ロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にし
てください。デジ教研の会員でなくても、申し込むことができます。

たくさんの御参加をお待ち申し上げます!!

シンポジウム「デジタル教科書から見える教育の未来」 ustream 2011/05/152011-05-15

「大阪ユビキタス協創広場 CANVAS」内田洋行 大阪支店にて5/15に開催されたシ
ンポジウムが、盛況のうちに閉幕いたしました。

第1部「デジ教研 open meeting04 in Osaka」については、以下から
ustreamにてご覧いただけます。

http://www.ustream.tv/recorded/14714362
http://www.ustream.tv/recorded/14714828

EPUB 第3回 成果報告会/国立情報学研究所 一橋記念講堂 2011/03/222011-05-16

http://www.epubcafe.jp/egls/epubseminar3

 総務省「新ICT利活用サービス創出支援事業」(電子出版の環境整備)として
昨年11月より推進した、「EPUB日本語拡張仕様策定」の成果報告会を下記の通り
開催します。
 WebKitでの採用により、Apple Safariブラウザ、iBooksリーダー、Google
Chromeブラウザ、Android OSへの搭載の道が開け、世界の読書端末のみならず、
世界のブラウザでの日本語組版が今年度内に実現する可能性が高まりました。
 この成果発表会では、その概要や成果物をご報告すると共に、EPUB3の、コミ
ック、雑誌、新聞、実用書、教科書、ビジネス・ドキュメントなど、様々な分野
への適用についてもご紹介します。
 コミック、実用書、教科書などは、サンプルデータを使って、EPUB3の実際の
動作をご確認いただけます。
 Ustreamによるライブ中継と配布資料の事前公開、記録映像の公開を行います。

日時 2011年3月22日(火) 13:30-16:30 (13:00受付開始) 【終了】

場所 神保町/竹橋 国立情報学研究所 一橋記念講堂
   http://www.nii.ac.jp/access/
主催 一般社団法人 日本電子出版協会
   http://www.jepa.or.jp

・EPUBシニア(高齢者向け) 小形克宏
 文字の拡大、音声読上げ、何時でも何処にいても本が買える
 http://www.ustream.tv/recorded/13489735
・EPUB TTS(テキスト読み上げ) DAISYコンソーシアム 会長 河村宏
               NPO法人 支援技術開発機構 濱田麻邑
 http://www.ustream.tv/recorded/13489852
 DAISYの紹介、EPUB TTSとは、参考URL、日本での問題点

EPUB 日本語拡張仕様策定報告書 (1)2011/03/31 イースト株式会社2011-05-16

http://www.epubcafe.jp/egls/epubrep

EPUB 報告書、プロジェクト概要 (総務省 提出資料) 2011/03/31

EPUB報告書.pdf - 2011/05/09 18:30、Kazuo Shimokawa (バージョン 1)
2592KB 表示 ダウンロード
http://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxlcHViY2FmZXxneDoyNzJmM2NjZGJlZGM5YmNl
http://www.epubcafe.jp/egls/epubrep/EPUB%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8.pdf?attredirects=0&d=1
EPUB概要.pdf - 2011/05/11 1:29、Kazuo Shimokawa (バージョン 1)
579KB 表示 ダウンロード
http://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxlcHViY2FmZXxneDo0MTlkNzI1YmQ5NTc2NWY5
http://www.epubcafe.jp/egls/epubrep/EPUB%E6%A6%82%E8%A6%81.pdf?attredirects=0&d=1

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EPUB 日本語拡張仕様策定報告書
http://www.epubcafe.jp/egls/epubrep/EPUB%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8.pdf?attredirects=0&d=1

5.3 EPUB 教科書・教材 ................................... 77
5.3.1 デジタル教科書・教材の取り組み .................... 77
5.3.2 教科書・教材とは .................................. 78
5.3.3 デジタル教科書について ............................ 79
5.3.4 EPUB によるサンプル作成について ................... 80
5.3.5 今後の課題や期待 .................................. 83

5.3.5 今後の課題や期待

【課題】

制作したサンプルをベースに関係者による検証を行い、以下のような課題が挙げ
られた。

1 一斉指導で学習者に同じページ個所を開かせるような利用シーンでは、EPUB
 によってどのように実現されるのか。
 これは、navigation-list を利用して紙のノンブルを属性データとしておくこ
 とで仕様上は実現可能であるが、対応したリーダーが必要。

2 穴埋め問題の作成のように、指導者による問題作成、教材の作成はどれくら
 い手軽に利用可能になるのか。
 これは指導者向けの使いやすいオーサリングツールの開発に期待するところで
 ある。

3 章ごとに販売したり分冊する場合、EPUB ではどのように実現可能か。

 これは、あらかじめ章単位のxhtmlファイルを作成しておき、商品構成に応じ
 たEPUBでのパッケージングを行うことで対応可能。ワークフローの問題である。

4 拡大教科書への対応はEPUB を利用することでやりやすくなるのか?

5 デジタル(EPUB)教科書として実際の教育現場で利用するには、検定教科書
 制度そのものの見直しと法改正が必要であり、このような議論を深めていくた
 めには、様々なトライアルを通してデジタル教科書の有効性や効果を実証して
 いかなくてはならないが、EPUB を利用することで、どのような効果測定が可
 能か。
 これは、EPUB そのものではなく、デバイス、リーダーやサーバーなど全体シ
 ステムの中で解決していく必要がある。

【期待】

学習者や指導者にとってのメリットは言うに及ばず、教科書出版社をはじめとす
る事業者にとっても、デジタル教科書・教材のフォーマットとしてEPUBを採用す
ることのメリットが明確でなければEPUB の普及が期待できない。関係者からは
以下のようなEPUB への期待が挙げられた。

1 デバイス依存とならない汎用フォーマットの利便性、再利用可能性
・ オープンスタンダードであるEPUBフォーマットで保存することでワンソース
 マルチユースや再利用が比較的容易である。
・ 利用許諾やDRM など他の課題もある。

2 XMDF に対する優位性
・ 外字、SVG、MathML などのサポート。表現面でXMDF より多様。
・ DAISY によるアクセシビリティの確保が容易など。

3 ビジネスの可能性
・ 章ごとの販売など、新しい販売方法への対応が比較的容易。

4 リッチコンテンツや表現
・ スクリプトを利用した学習進度の自動チェック。学習者の理解度、学習進度
 に応じた

柔軟なコンテンツ作りの可能性。しかしリーダーの実装次第である。
・ 数式など理系コンテンツへの対応はMathML のサポートにより実現可能。
・ コンテンツとリンクさせた音声(動画)の再生箇所の指定が可能。
・ DB 連携、外部参照、外部アプリとの連携。例えば、地図サイトやWikipedia
 の外部参照、広重などの浮世絵図版から収蔵博物館のデータベースへのリンク、
 辞書アプリとの連携による語彙検索など、一つのEPUB コンテンツから外に開
 かれた コンテンツ作りが可能。
・ e ラーニングとの連携。

5 制作コスト、ワークフローの効率化
・ 従来は再編集が必要だった拡大教科書の制作が効率化可能。
・ 出版社は、リーダー(アプリ)やDRM とコンテンツを分離させてコンテンツ
 開発のみに集中できる。
・ モダリティ、アクセシビリティという観点での優位性
・ースケースで変わるモダリティへの対応が可能になる。いろいろな利用シーン、
 条件応じて機能や表現が変わっても、コンテンツの意味は伝わるべきである。
 多様性の確保はこれからの社会に求められる。EPUB のサブセットであるDAISY
 に対応することで、アクセシビリティを確保し、識字困難や学習障害などへの
 対応も可能になる。
・ 健常者であってもドライブ中はTTS を利用するなど、アクセシビリティを必
 要とするシーンがある。
・ 数式が画像だと読み上げられないが、MathML であれば、読み上げ可能。
・ 米国の図書館ではアクセシビリティが確保されていない出版物は、図書館が
 無許諾で出版物をDAISY 化し、利用者に提供可能である。逆に、あらかじめ
 DAISY フォーマットで提供し、アクセシビリティが確保されていれば、図書館
 が勝手に利用することは出来ない。出版社にとってアクセシビリティを確保す
 ることが、自社や著作権者の権利を守ることになる。
・ アクセシビリティが確保されたコンテンツを電子出版し、アーカイブ化する
 こと自体が、ワンソースマルチユースの利便性に加え、出版物の資産価値を高
 め、出版社の社会的な評価にもつながる。

EPUB 日本語拡張仕様策定報告書 (2)2011/03/31 イースト株式会社2011-05-16

http://www.epubcafe.jp/egls/epubrep/EPUB%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8.pdf?attredirects=0&d=1

5.8 EPUB TTS (テキスト読み上げ) ........................ 117
5.8.1 EPUB3 のアクセシビリティ ......................... 117
5.8.2 音声での読書 ..................................... 119
5.8.3 課題 ............................................. 123
5.8.4 期待 ............................................. 124

5.8 EPUB TTS (テキスト読み上げ)
5.8.1 EPUB3 のアクセシビリティ

電子書籍ならではの機能の一つがTTS あるいは朗読者による読み上げだ。
EPUB3 形式の電子書籍であれば、小説やマンガはもとより、専門的な文献や教科
書に不可欠の数式や表があっても読み上げてくれる。
これは高齢者や障害者に大きな朗報だ。これまでの紙の本では読めなかったり、
読みにくかった人は数多い。全盲や弱視の視覚に障害がある人は総人口の1%以
上。欧米ではディスレクシアと呼ばれる視力はあっても読むことが難しい認知機
能の障害がある人は総人口の5%以上だ。脳梗塞や事故等の脳外傷で読むことが
難しくなる人も数多い。高齢で視力も衰え、読むために集中することが難しい人
も多数に上る。
本を持ったり読みたい頁を開くことが難しいモビリティ障害やALS 等の人は、パ
ソコンをスイッチで操作してリーダーソフトを使えば、EPUB3 の専門書を目次と
頁を駆使して自由に読みたいところを選んで読める(ナビゲーション)し、眼や
姿勢が疲れたら音声読み上げに切り替えることもできる。
もちろん自分のペースで、読み上げ機能をoffにしてじっくり読むこともできる。
EPUB3 の電子書籍は、文字の大きさを変えても画面からはみ出すことなくレイア
ウトを自動調節(リフロー)したり、あるいはルーペのように拡大縮小すること
もできる。画面表示にはWebで親しんだHTML 技術が使えるので、眼に優しいカラ
ーコントラストも自由自在に選べる。
EPUB3のTTSを用いた読み上げ機能は、総人口の10-15%と推計される従来の
本を読むことに困難がある高齢者・障害者の他に、漢字仮名交じり文に慣れてい
ない在日外国人にも読書の途を開き、特に災害時には命綱の情報アクセスを保障
する。早聴きしたり、外国語はゆっくり聴いたり、今読んでいるところを分かり
やすく表示することもできる。
EPUB3 はDAISY と共同開発したので、DAISY で培った専門書にも通用するアクセ
シビリティ技術が生きている。電子出版とアクセシビリティ技術のコラボレーシ
ョンは、新しい出版の概念とマーケットを産み出そうとしている。
障害が無いと思っている人でも、満員電車や自動車通勤中に耳で読書できればと
ても便利だ。
TTSと肉声の両方を使える読書は新しい読書体験を生み、さらなる需要を創りだ
す。これまでは夢だった手話や動画付きの誰にもわかりやすい教科書・教材・防
災マニュアルがDAISY-AI とEPUB3 で作れるようになる。
国際的には国連障害者権利条約の実施をDAISY-AIとEPUB3 が大きく推進し、大規
模政府調達にアクセシビリティに配慮した国際標準をめざすEPUB3 準拠が必須と
なることは時間の問題。欧米各国は着々と準備を進めてきたが、日本でもやっと
EPUB3 日本語仕様で追いついた。
EPUB3 日本語仕様の役割は、世界中の幅広い言語に対応する国際標準である
EPUB3 の機能を余すことなく日本語でも使えるようにすること。だから、その仕
様は日本語以外の言語にもスムーズに対応できるように工夫されている。EPUB3
は、TTS のように深く言語に依存する技術について日本語と共に多言語にも対応
することを考慮している。
日本語の文学作品にも、英語で書かれた放射線障害防止の専門書にも使えるTTS
やプレイヤーを開発することもEPUB3 ならば夢ではない。
EPUB3 はDAISY-AI と呼ばれる次世代のDAISY のソースファイルが実現する出版
のユニバーサルデザインの中心になる電子書籍の配布形式だ。

5.8.2 音声での読書

文字列を文章として認識し、音声化するソフトウエアを音声合成エンジンあるい
はTTS(Txt To Speech Engine)と呼ぶ。
EPUB にはテキスト情報が含まれているため、TTS で読み上げられる。
読み上げは、車の運転中や、家事をしながらの読書に活用できる。外国語のマル
チメディアの教材や辞書では、文字、音声、画像を同時に確認できる。
また、視覚障害者やディスレクシア(難読症)、文字が見にくくなった高齢者等、
印刷物を読むことに困難のある人々(Print Disabilities)の読書を可能にする。

利点

1.論理的な読書

EPUB3 ではXHTML5によるマークアップで、科学的な文献を読む際に重要な、見出
し(章・節・項等)による階層構造のナビゲーションや、ページ番号の確認、脚
注への移動、聞きなおす際の文頭への移動、補足情報の読み飛ばし等、実に多様
な操作が可能である。
また、内容とスタイルが分離されているため、読み順の間違い、読み飛ばし、二
度読みなどの問題がない。

2.読み情報をつけられる

TTS で読み上げる場合に、読み間違いが発生する。特に、人名・地名等の固有名
詞や、日本では漢字の読み間違いが起こる。また、外字があった場合に読めない。
ルビがある場合の二重読みもある。
これらに対応するため、EPUB3の規格には、TTS に読み情報を提供するためのタ
グがある。文中の文字に対して読みを指定できるSSML(Speech Synthesis
Markup Language)と、別ファイルの読み辞書であるPLS と、音声のスタイルを
指定できるCSSspeech が採用されている。
SSML では、phoneme とalphabet 要素が採用されており、文中のテキストに読み
情報を付加できる。

CSS speech では、Cue pause rest speak voice-family が採用されており、声
質や声量、またポーズ長等を指定できたり、Speak を使って、例えば数字の12
があった時に、「ジュウニ」と読むか「イチ ニ」と読むか、読み方の指定がで
きる。

3.録音音声の付加

EPUB3では、更にmedia overlay により、肉声をセンテンスごとに同期させるこ
とができるため、英単語を表示して、ネイティブの読み上げを同時に再生するこ
ともできるし、著者や俳優の朗読を、電子書籍に入れることもできる。
画面上でセンテンスをクリックして、肉声での読み上げを聞けるのは楽しい。
これはSMIL の規格の一部を採用して実現している。

4.数式や図への対応

バージョンアップに伴うMathMLのサポートで、これまでは画像で対応していたレ
イアウトが複雑な数式もTTS で要素ごとに読み上げができる。
SVG 画像では、画像中の文字情報を読み上げられる。地図や動植物の解剖図等、
画像の中に文字がある場合に読み上げが対応できるかもしれないが、まだコンテ
ンツがない。

音声読み上げツール

EPUB が開けて、TTS に対応した機器では、EPUB を音声読み上げできる。一般的
なものでは、iPad 等がある。
日本では、パソコンの活用スキルが高い一部の視覚障害者とディスレクシアが、
市販のスクリーンリーダー等のTTS を活用したソフトウェアを使って読み上げを
行っているが、学校での使用が立ち遅れていることと著作権法が改正されたばか
りであることなどから、利用者もツールもまだ?ない。
アメリカでは、2006 年に印刷物を読むことに困難のある児童・生徒にNIMAS フ
ォーマットの教科書・教材の提供が義務付けられてから、代替フォーマットを
TTS で読むことが普及しており、ツールも多様だ。NIMAS はDAISY XML を採用し
ているが、DAISY 配付フォーマットがEPUB3と統合される予定のため、スクリー
ンリーダーや読み書き支援ツールはEPUB3をサポートすると考えられる。
Dolphin EasyReader は、もともと多機能のDAISY 再生ソフトだが、バージョン
6.01 ではプロテクトされていないEPUB、プレーンテキスト、HTML も再生できる。
パソコンにインストールされているSAPI 対応のTTS から好きなものを選択して
読み上げが可能。録音音声の再生もできる。読み上げているセンテンスがハイラ
イトされる。英語では単語ごとのハイライトが可能だが、単語間にスペースのな
い日本語では実装されていない。
音声設定では、スピード、ピッチ等の設定の他、センテンス間のポーズの長さが
変更可能。
表示設定では、拡大・縮小、配色の設定の他、スクロールを排した、読みやすい
改頁型ユーザインターフェースと、上部・中部・下部でのスクロールの設定が選
べる。
見出しの他に、ページ、脚注等での移動が可能。
検索機能では、そのテキストが含まれる個所のリストが表示できる。
文中にテキストメモ、音声メモを入れられるブックマーク機能もある。
EPUB のプレイヤーで、DAISY の再生ができるようになれば、読みに困難のある
人も、より一般的なツールを使えるようになる。
アクセシビリティに特化して開発された、多様な機能が使えるDAISY 再生ツール
で、EPUBが再生できるようになれば、障害者が読めるコンテンツの数が格段に増
える。

平成22年度障害学生修学支援事例研究会報告 (報告書) 2011/05/172011-05-19

http://www.jasso.go.jp/tokubetsu_shien/jireikenkyu/h22.html

 平成22年8月30日(月曜日)、東京国際交流館プラザ平成及びタイム24ビルを
会場として、平成22年度障害学生修学支援事例研究会を開催しました。当日は、
全国の大学・短期大学・高等専門学校から173名の教職員が参加しました。

◆テーマ:発達障害学生の修学支援

◆日時:平成22年8月30日(月曜日) 9時50分~17時00分

◆会場:東京国際交流館プラザ平成及びタイム24ビル

◆参加者:173名

◆参加機関:164機関

報告書(01) 表紙(PDF:120KB)
http://www.jasso.go.jp/tokubetsu_shien/jireikenkyu/documents/1.cover.pdf
報告書(02) 事例研究会風景(PDF:550KB)
http://www.jasso.go.jp/tokubetsu_shien/jireikenkyu/documents/2.scenery.pdf
報告書(03) 目次・要項等(PDF:350KB)
http://www.jasso.go.jp/tokubetsu_shien/jireikenkyu/documents/3.outline.pdf
報告書(04) 開会挨拶(PDF:355KB)
http://www.jasso.go.jp/tokubetsu_shien/jireikenkyu/documents/4.intro.pdf
報告書(05) 共通検討事例概要(PDF:345KB)
http://www.jasso.go.jp/tokubetsu_shien/jireikenkyu/documents/5.case.pdf
報告書(06) 分科会1 共通検討事例の課題解決のための検討(PDF:403KB)
http://www.jasso.go.jp/tokubetsu_shien/jireikenkyu/documents/6.exam_1.pdf
報告書(07) 分科会2 自由検討事例の課題解決のための検討(PDF:522KB)
http://www.jasso.go.jp/tokubetsu_shien/jireikenkyu/documents/7.exam_2.pdf
報告書(08) 全体会(PDF:410KB)
http://www.jasso.go.jp/tokubetsu_shien/jireikenkyu/documents/8.rallies.pdf
報告書(09) アンケート集計結果・奥付(PDF:556KB)
http://www.jasso.go.jp/tokubetsu_shien/jireikenkyu/documents/9.questionnaire.pdf

イギリスとわが国の「発達障害者と触法」を考える 2011/06/11-122011-05-19

PandA セミナー 「イギリスとわが国の『発達障害者と触法』を考える
 -イギリス自閉症協会 リチャード・ミルズ氏
 プリズンリフォームトラスト ジェニー・タルボット氏を迎えて

○日 時 2011年6月11日(土)13:00~18:00、6月12日(日)10:00~17:00

○場 所 プラザ平成(東京国際交流館)メディアホール
  東京都江東区青海2-2-1国際研究交流大学村内
  http://www.tiec.jasso.go.jp/info/map.html
  新交通ゆりかもめ 「船の科学館」東口より徒歩約3分
  りんかい線 「東京テレポート」B出口より徒歩約15分

○定員・費用:100名、参加費5000円(1日参加3000円)
*参加費は当日会場にて。
 申込方法:名前・所属、連絡方法(メールかFAX)記載の上(形式は任意)、
 下記まで申込下さい。
 申込受領の返信はいたしません。定員を超えた場合のみ翌日までにその旨お知
 らせします。
 FAX: 042-344-1889、Mail: info-panda-j@shiraume.ac.jp
 当日は定員を超えていない場合のみ受付いたします。前日・当日のみ
 電話090-5429-9449

○主催;NPO法人 P and A-J
  PandA研究所;東京都千代田区飯田橋2-7-1 三政ビル2階

○趣旨・プログラム
アスペルーガー症候群などの障害者が事件を起こした時、イギリスではどのよう
に司法や矯正医療、メディア、行政が関わるのか。このテーマについて本法人情
報誌『PandA-J10号』の『特集:障害者の罪と罰-イギリス編』ではイギリ
ス現地調査から紹介しました(http://www.panda-j.com/book/pj/vol10.html)。
今回は、イギリス自閉症協会(NAS)で長年調査研究に携わってきたリチャー
ド・ミルズさん、および刑務所改革に取り組んでいるNGOプリズン・リフォー
ム・トラストのジェニー・タルボットさんを日本に迎え、「発達障害者と触法」
に関する我が国で取り組むべき課題─司法・矯正医療・メディア・福祉支援等か
ら-をたっぷり議論したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

○6月11日 プログラム
受付12:30~13:00 *休憩は適宜
司会 堀江まゆみ(NP0法人PandA-J/白梅学園大学)

◇13:00~14:00 事前レクチャー
 ジェニー・タルボットさんから何を学ぶか
-イギリスとわが国の発達障害者と触法を考える上で-法と矯正医療の立場から
 大石剛一郎(NPO法人PandA-J/弁護士)
 桝屋 二郎(神奈川医療少年院矯正医官/精神科医)

◇14:00~18:00 講演 ジェニー・タルボット
  (プリズン・リフォーム・トラスト)
 テーマ1「プリズン・リフォーム・トラストの歴史と役割」
  刑務所改革に取り組んでいるプリズン・リフォーム・トラストの役割や、刑
 務所における成人の触法の知的障害者・精神障害者の実態と支援ニーズを探る
 ために取り組みなどを聞く。

 テーマ2「イギリスにおける『適切な大人(Appropriate Adult)』
     制度とその運用」
 イギリスではもし警察官が被疑者に知的障害者あるいは精神障害があると疑っ
た場合、警察とその被疑者のコミュニケーションが適切な方法で行われることを
保障する人「Appropriate Adult(代弁者)」を呼ばなければならない。AA制度
とはなにか、運用や養成方法などを聞く。

◇まとめ 安藤久美子
(国立精神・神経センター精神保健研究所司法精神医学研究部/精神科医)

○6月12日 プログラム
受付9:30~10:00*休憩適宜、昼食休憩 13:00~14:00

◇10:00~11:00 事前レクチャー;
 リチャード・ミルズさんから何を学ぶか
 -医療、メディア、行政、親の立場から
 内山登紀夫(福島大学大学院人間発達文化研究科)
 野沢 和弘(NPO法人PandA-J/毎日新聞論説委員)

◇11:00~13:00 講演 リチャード・ミルズ
テーマ1「イギリスにおける司法病院・刑務所とASD調査について」
イギリス自閉症協会では「刑務所や特別病院におけるASD調査」を行った。
内容の解説とどのような支援につなげたか、メディア・政治・行政などにどう
働きかけたかなどを聞く。

◇14:00~16:00 講演 リチャード・ミルズ
テーマ2「イギリス自閉症法について」
イギリス自閉症法に向けてNASはどんな調査をしたのか、法律の内容の解説
とともに一般人の考え方を変革するための取り組みなどを聞く。

◇16:00~17:00 まとめシンポ「わが国でこれから何を取りくんでいくか」

○ 講師紹介

○リチャード・ミルズ (Richard Mills)
英国自閉症協会(The National Autistic Society)のリサーチディレクター兼
リサーチ・オーティズムの名誉事務局長(Hon Sec Research Autism)

○ジェニー・タルボット(Jenny Talbot)
プリズン・リフォーム・トラスト(Prison Reform Trust)Learning
difficulties and disabilities in prison担当
2006年2月よりNo One Knows プログラムの責任者としてPRTのスタッフに加わる。
これは、刑務所における成人の触法知的障害者・精神障害者の実態と支援ニーズ
を探るための取組みである。現在は精神障害やメンタルヘルスの問題をもつ子ど
もと若者の拘禁の減少に注力している。

福教大「教員養成系大学における障害者支援力の養成及び向上」報告書2011-05-20

http://www.jasso.go.jp/tokubetsu_shien/doukou2011.html#H230422

文部科学省特別経費事業「教員養成系大学における障害者支援力の養成及び向上」
の報告書(福岡教育大学) 福岡教育大学では「障害のある学生の支援懇談会」
を平成16年度から設置して大学全体で障害のある学生への支援と教員養成教育を
実施してきましたが、障害者に対する学生の支援力を向上させるために、平成21
年度から「障害学生支援室」を学内に設置し、相談やコーディネートを行なって
きています。

教員養成系大学における障害者支援力の養成及び向上

 本事業では、平成22年度は、障害者支援力の養成・向上を図るために、「障害
学生支援室」の施設・整備の拡充と非常勤職員・コーディネーターの配置を進め、
障害児・者を支援するボランティア活動を推進しているサークル団体の活動の支
援を実施し、大学のカリキュラムとしての学習の他に年2回程度のサークル団体
の構成員による意見交換会や合宿研修を開催してボランティアの資質向上を図る
取り組みを行なっています。また、学生の障害者支援力及び九州地区障害学生支
援スタッフの養成としてパソコンテークや字幕挿入などについても年2回程度の
講習会を開催しています。

 福岡教育大学では、平成23年度も本事業に鋭意取り組んでまいります。

報告書 

 本報告書には、本事業の概要、福岡教育大学教員養成課程初年次学生の特別支
援教育に関する意識調査の結果、障害者支援力の養成及び向上のための授業科目
の検討、ボランティア事前・事後指導(講習)や各種講習会の報告、障害学生支
援室の現状と課題並びに平成22年度事業報告などが掲載されています。

本事業の報告が特別支援教育の推進や障害者支援力の養成・向上を目指した教員
養成カリキュラム、教育プログラムの整備を行なう際の参考になれば幸いです。

福岡教育大学ホームページ内報告書PDF掲載ページ
http://www.fukuoka-edu.ac.jp/whatsnew/details.php?id=426
http://www.fukuoka-edu.ac.jp/whatsnew/pdf/20110401kyouinyousei.pdf

第33回 日本生物学的精神医学会 サテライト企画/東京ベイ有明ワシントンホテル 2011/05/202011-05-20

http://cermdd.umin.jp/activity.html#wakate1

次世代研究者によるこころの発達と障害における分野横断的連携

<日 時> 2011年 5月20日(金) 13:00-15:30

<場 所> 東京ベイ有明ワシントンホテル3階 アイリス
     http://www.ariake-wh.com/access/map.html

<登 録> 参加費無料・事前登録不要

<プログラム> ポスター(PDF:680KB)
        http://cermdd.umin.jp/110520_poster.pdf

13:00 開会の言葉

13:05 基調講演 「精神疾患への統合的アプローチ
    -学際的共同研究を成功させるために-」
      Johns Hopkins University  神谷 篤

13:45 若手研究者による「連携研究」  ~多分野との連携の実際~

1.【自閉症】(司会:笠井清登)
演者:東京大学大学院医学系研究科 小児科学 佐藤敦志
   茨城大学教育学部 菊池由葵子

 自閉症スペクトラム(ASD)の原因や特性を理解する上では、多領域からのア
プローチが必要である。結節性硬化症モデルマウス研究とASD児を対象とした認
知心理学的研究を紹介し、治療や教育などへの臨床応用の可能性について提案す
る。

2.【学習・支援】(司会:岡部繁男,中邑賢龍)
演者:先端科学技術研究センター 人間支援工学分野 高橋麻衣子
   東京大学大学院医学系研究科神経生理学教室 菅谷佑樹

 学習はこころの発達にとって最も重要な機能の一つである。学習の基礎的メカ
ニズムや発達障害患児の認知特性に関する研究から、学習に困難を有している子
供に対して困難を補償するような支援方法を多面的に考察する。

3.【親子関係】(司会:岡ノ谷一夫)
演者:JST ERATO岡ノ谷情動情報プロジェクト
   理研BSI生物言語研究チーム 野中由里
   東京大学大学院医学系研究科家族看護学 池田真理 佐藤伊織
   東京大学 医学系研究科 小児科学 石井礼花

 親子関係への着眼は、その発達過程に関わらず、親子を理解し支援する助けと
なる。妊娠期、乳児期、学童期、青年期のそれぞれにおける研究を紹介し、さら
に、領域の異なる若手研究者達による共同研究のアイデアを提示する。

15:15 総合討論

問い合わせ先 東京大学 こころの発達と障害の教育研究コンソーシアム
       事務局 E-mail: cermdd(at)gmail.com

    主催 東京大学

※この若手シンポジウムは、第33回日本生物学的精神医学会
 http://www.k-con.co.jp/33jsbp.html 協力によるサテライト企画
 「若手研究者のための研修講座」として行われます。
 http://www.k-con.co.jp/33jsbp_program.html