鈴木寛 文部科学副大臣記者会見録 英語ノート調査費 2010/09/022010-09-02

http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/1297413.htm
http://www.youtube.com/watch?v=TJdiUgqFx3A

--略

記者) 来年の概算要求に、英語ノートの調査費というのを要求されているんで
すけれども、今年度までは昨年度分で一応配付すると。今後の方向性みたいなも
のは、大体どういう方向性に持っていきたいとか、英語ノートをどうするかとい
うこともお考えなんですか。

副大臣) これは、いろいろ専門家に検討していただきたいと思っていますが、
私の個人的な考え方で申し上げると、英語教育自身の有りようというものも変え
ていかなければいけない。つまり、ウェブを使ったというのは単にそこからダウ
ンロードするとかという話ではなくて、もちろんそのことを否定はしていません
が、ウェブを使うことによっていろいろな発音とか、ヒアリングとかという、音
声情報を駆使できるということがウェブの、紙にない特徴であります。今までの
英語ノートというのはプリントされたものを配布する、これは、恐らく現場の本
当に強い声がありますから、それは必要なんだということは私どももよく受け止
めているつもりですが、加えて、ある意味で新しい学びのチャンスだと思うんで
す、英語については。つまり、特に発音がいい教員というのをどれだけ集められ
るかというのは以前から指摘されていた問題であります。そういったことなども
含めて、紙とウェブと、それから教師の今までとは違ったコラボレーションの教
育モデルというものを作っていったらいいなと。それを英語から始めていったら
いいなということを昨年から思っております。したがって、印刷物のノートのと
ころだけが注目されていますけれども、そうではなくて、印刷物とウェブと教員
の、ティームティーチング、ALTのところも含めての総合的なより良い英語教育
のモデルというものを有識者の皆さんと一緒に考えて実施していきたいという思
いでございます。

記者) そうすると、英語ノートを単純に印刷物として復活させるというよりも、
新しいデジタル教科書とかという方向にも持っていきたいということですか。

副大臣) そういう方向にも持っていきたいと思っています。まだクラウドで提
供するっていうほどクラウドの整備は進みません、多分この1、2年で言えばです
ね。そうなれば、例えば、最近の本は一番後ろにCD-ROMがくっついている本が幾
らでもありますから、そういうようなことも、多分、教師向けというようなこと
で言えばあり得るんだろうというふうに思います。まあ、紙で子どもたちに持っ
ておいてもらった方がいいものは紙で持っていればいいと思いますけれども、そ
ういう意味では本当に教科書ではなくてノートになるんでしょうね。今までの教
科書概念とは少し違ったもので、名前の付け方はいろいろあろうかと思いますけ
れども。ですから、一例で申し上げると、英語の、特に小学校なんかはコンピュ
ータ教室でやるのが標準みたいな形で、特にスピーキングとかヒアリングとかに
関わるようなところなんていうのは、そういうデジタル教材というものを使って
いくということが割とウエイトを占めていく。もちろん手元に何か物がある。な
かなか、小学校で英語を教えられる教員というのは本当に少ないですから、かな
りデジタル教材の力、助けを得た形での学びという形になっていくんじゃないか
なというふうに思います。

記者) 専門家に御意見を伺うことについては、今年度中に一旦そういった会議
を立ち上げるということですか。

副大臣) これからですが、多分、そういう広範な意見を聞いていくということ
だと思います。

記者) そこのメンバーには、実際にそういった新しい英語教材を使う現場の先
生たちを会議のメンバーに入れるとか、あるいは更に、英語教材の開発というの
は考えていらっしゃらないのでしょうか。

副大臣) それはあり得ると思います。この前も某放送局のプロの方とお話をし
たことがあるんですけれども、あそこは教育教材開発については大変なノウハウ
と人材を抱えておられて、こういうのも使えるなというようなことも感じたりし
ましたので、そういう世の中にある知見を、当然フルに活用しながらやっていき
たいと思います。--略

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック